「イニシェリン島の精霊」ディズニープラスで3月29日から配信! コリン・ファレル「この映画に人々は心を打たれるのです」
2023年3月24日 00:00
「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナーが監督・脚本を務め、数々の映画賞を受賞した「イニシェリン島の精霊」が3月29日から、ディズニープラス「スター」で見放題独占配信されることが決定した。同作は、人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフに描いた人間ドラマ。細部まで計算された展開と、才気あふれるセリフの応酬が魅力の物語について、主演を務めたコリン・ファレルからコメントが寄せられた。
舞台は1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリック(ファレル)は、長年友情を育んできた老人コルム(ブレンダン・グリーソン)から突然、理由もわからぬまま絶縁を告げられる。事態を打開しようとするパードリックに対し、コルムは「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と宣言。島に死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立ったとき、想像を絶する結末が待ち構えていた。
米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、ほぼ満場一致の絶賛が相次ぎ、日本でも公開されるや「予想を裏切るマーティン・マクドナーらしさ全開」「美しく重厚で衝撃的」「何日も心を締め付ける」「多角的な視点で考察が止まらない」など、ふとしたケンカから幕を開ける壮大な物語に引き込まれる映画ファンが続出した。
第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門でマクドナーが脚本賞を、ファレルがポルピ杯(最優秀男優賞)をそれぞれ受賞。第80回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ミュージカル/コメディ)、主演男優賞、脚本賞の最多3部門に輝いた。第95回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など8部門9ノミネートを果たした。
世界を震撼させた「スリー・ビルボード」から5年、演劇界・映画界の“二刀流”で最前線に立つ鬼才マクドナー。彼の長編デビュー映画「ヒットマンズ・レクイエム」でもタッグを組んでいるファレルは、「この映画では、どこかによくいそうな人物たちが抱える波乱万丈な物語が繰り広げられます。混沌としているのに、その狂気と無秩序のなかに、感動と共感が生まれてきます。あんな発想がマクドナー監督のどこから出てくるのか想像もつきません。そして映画で掘り下げられいく忠誠と友情、そして孤独、悲しみ、死、嘆き、暴力といったテーマは、時として、誰にでもあてはまります。だからこそ、この映画に人々は心を打たれるのです」と、明かしている。
意味深な言葉の積み重ねに加えて、喜劇と悲劇の狭間を揺れ動く巧みな人間描写、斜め上をいく予想外のクライマックス。それらを結びつける“伏線”の数々も魅力になっているため、配信で何度も見返せば、さらなる発見があるかもしれない。
「イニシェリン島の精霊」は3月29日の午後5時から、ディズニープラスで見放題独占配信。
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