永瀬廉×杉咲花×北村匠海が挑む法廷ミステリー! 深川栄洋監督作「法廷遊戯」11月10日公開
2023年3月10日 08:00
永瀬廉(「King & Prince」)が主演し、杉咲花、北村匠海が共演するミステリー映画「法廷遊戯」が、11月10日に公開されることが決定した。「神様のカルテ」「白夜行」の深川栄洋監督が、五十嵐律人氏が執筆し、現役司法修習生時代に刊行された同名小説を映画化。永瀬と杉咲は本作で初共演を果たし、北村とはスペシャルドラマ「FLY! BOYS,FLY! 僕たち、CAはじめました」以来、4年ぶりの共演となる。さらに、杉咲と北村の共演は、「十二人の死にたい子どもたち」以来、4年ぶりとなる。
原作は、第62回メフィスト賞を満場一致で受賞し、「ミステリが読みたい!」2021年版新人賞に輝いた同名小説。「イブニング」(講談社刊)で、漫画化もされている。
永瀬は、ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の“セイギ”こと久我清義(きよよし)役を務める。セイギの幼なじみで、同じく法律を学ぶ織本美鈴役に杉咲、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨役に北村を配した。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれる。ドラマ「流星ワゴン」、映画「総理の夫」の松田沙也が脚本を担当した。
永瀬は、「『弁護士』という役については、自分が今まで密接に関わってきたことがない職業で、清義という人物の中でどのような弁護士を作り上げるか、ということも楽しみの一つでした」といい、実際に裁判の傍聴なども経験したという。「清義自身も他人には言えない過去を抱えていて、美鈴以外にはなかなか心を開けない人物ですが、自分も幼い頃は家の事情で引っ越しなど環境が変わることが多く、同級生にもなかなか心を開けなかったところは、清義と共通しているように思います」と明かした。
杉咲は、「ある存在への執着や希望、欲望を抱いた3人が交わることで起こってしまう悲劇のさまが皮肉で痛切な物語だと感じました」と語る。「私が演じた美鈴という人物は、ある意味では、なにかを熱情的に思い続ける才能に秀でた人なのではないかと思います。純真ゆえの危なっかしさをどれほどまっすぐに演じられるか、とても緊張しました」と述懐。北村は、「深川組であり、そして友人の永瀬くんと杉咲さんが出演する作品と聞いてすぐやりますと答えました」といい、「ミステリーでありながら見ている人も自分の価値観を見つめ直せるような、誰が正しい正しくない、自分の正義を問える映画だと思います」と、物語を紐解いた。
あわせて披露されたビジュアルは、清義、美鈴、馨の3人が秘密を守るように、人差し指を口元に当てる姿が印象的。神妙な表情からは、ただならぬ雰囲気が漂っており、本編に期待が高まる。
「法廷遊戯」は、11月10日に全国公開。キャスト、深川監督、原作者・五十嵐氏のコメント(全文)は、以下の通り。
台本を読ませていただいた時に、全く法律のことに詳しく無い人でもわかりやすく、清義、美鈴、馨、誰の目線で見るかで受け取り方が変わるような物語になっていて、何度も見たくなる内容だと思いました。
「弁護士」という役については、自分が今まで密接に関わってきたことがない職業で、清義という人物の中でどのような弁護士を作り上げるか、ということも楽しみの一つでした。
実際に法廷に行ったことが無かったので、撮影前に裁判傍聴をさせていただきました。実際の法廷での思わず背筋が伸びる空気感や緊張感を肌で感じ、より「法廷遊戯」の撮影が待ち遠しくなったことを覚えています。
清義自身も他人には言えない過去を抱えていて、美鈴以外にはなかなか心を開けない人物ですが、自分も幼い頃は家の事情で引っ越しなど環境が変わることが多く、同級生にもなかなか心を開けなかったところは、清義と共通しているように思います。
3人それぞれの過去と秘密が複雑に絡まり合う、最後まで目の離せないノンストップ・トライアングル・ミステリーとなっています。どんな結末が待っているのか、ぜひ見届けてもらえると嬉しいです。
ある存在への執着や希望、欲望を抱いた3人が交わることで起こってしまう悲劇のさまが皮肉で痛切な物語だと感じました。
私が演じた美鈴という人物は、ある意味では、なにかを熱情的に思い続ける才能に秀でた人なのではないかと思います。純真ゆえの危なっかしさをどれほどまっすぐに演じられるか、とても緊張しました。
現場で感じた独特でじとっとした空気感が、どんなふうに切り取られているのか、私自身も楽しみです。
深川組であり、そして友人の永瀬くんと杉咲さんが出演する作品と聞いてすぐやりますと答えました。
ミステリーでありながら見ている人も自分の価値観を見つめ直せるような、誰が正しい正しくない、自分の正義を問える映画だと思います。
その昔、人間は法律を発明し、それを用いて世の中を治めていった。
法律は国を定めて、私たちの安全を守り、平等であると示してくれている。
ただ、法律を作るのは政治家であり、人間です。
法律を執行するのも公務員であり、人間です。
過ちを犯さない人間はいません。
あなたは、本当に法律を信じられますか?
この映画では、法律は何を守り、何が守れなかったのかを描いています。
若い3人を巡る予想のつかない法廷劇を用意して、劇場でお待ちしております。
法律の奥深さに魅入られ、弁護士として法廷に立つことを夢見ていた。
原作小説は、そんなロースクール時代のことを思い出しながら書いた僕のデビュー作です。脚本を拝読し、深川監督の思いを聞き、法律監修や撮影に立ち会わせていただく中で、物語の行間が埋まっていくような感覚を覚えて、胸がいっぱいになりました。
法律は、社会の根底に流れるルールであると同時に、不安定で理不尽な世界を生き抜くための武器にもなります。事件の謎が解き明かされたとき、法律や裁判の印象が変わっていたら、そして、黒と白の間にある灰色について考えていただけたら、とても嬉しいです。
映画の公開を心より楽しみにしております。
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