「エルヴィス」あらすじ・キャスト・トリビア 主演オースティン・バトラーは歌とダンスを1年以上猛特訓
2023年3月8日 12:00

3月12日(現地時間:日本時間は13日)に開催される第95回アカデミー賞授賞式。作品賞にノミネートを果たした「エルヴィス」は、主演男優賞、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞、音響賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞と、計8部門の候補にあがっています。
映画.comでは、同作の概要&あらすじ、キャスト、トリビアをまとめました。本記事でしっかりと予習を行ってから、興奮必至の授賞式に臨みましょう!
[概要&あらすじ]
[評価]
[スタッフ&キャスト]
[トリビア1:主演俳優は1年以上歌とダンスを猛特訓]
[トリビア2:プレスリーの“家族”の反応は?]
[トリビア3:4時間バージョンが存在]

「キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーの人生を、「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン監督のメガホンで映画化。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などに出演したオースティン・バトラーがプレスリー役に抜てきされ、マネージャーのトム・パーカーを名優トム・ハンクスが演じている。

ザ・ビートルズやクイーンなど後に続く多くのアーティストたちに影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定もされているエルビス・プレスリー。腰を小刻みに揺らし、つま先立ちする独特でセクシーなダンスを交えたパフォーマンスでロックを熱唱するエルビスの姿に、女性客を中心とした若者たちは興奮し、小さなライブハウスから始まった熱狂はたちまち全米に広がっていった。
しかし、瞬く間にスターとなった一方で、保守的な価値観しか受け入れられなかった時代に、ブラックカルチャーを取り入れたパフォーマンスは世間から非難を浴びてしまう。やがて故郷メンフィスのラスウッド・パークスタジアムでライブを行うことになるが、会場は警察に監視され、強欲なマネージャーのトム・パーカーは、逮捕を恐れてエルビスらしいパフォーマンスを阻止しようとする。それでも自分の心に素直に従ったエルビスのライブはさらなる熱狂を生み、語り継がれるライブのひとつとなるが……。
・第10回米メイク&ヘアスタイリスト組合賞/長編映画部門
監督:バズ・ラーマン
製作:バズ・ラーマン キャサリン・マーティン
製作総指揮:ゲイル・バーマン パトリック・マコーミック スカイラー・ワイス トビー・エメリッヒ コートニー・バレンティ ケビン・マコーミック
原案:バズ・ラーマン ジェレミー・ドネル
脚本:バズ・ラーマン サム・ブロメル クレイグ・ピアース
撮影:マンディ・ウォーカー
美術:キャサリン・マーティン カレン・マーフィ
衣装:キャサリン・マーティン

プレスリーを演じたオースティン・バトラーは、本作での熱演が評価され、第95回アカデミー賞で自身初の主演男優賞にノミネートを果たしている。現在31歳のバトラーは、2006年にディズニー・チャンネル「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」でデビュー。その後も「屋根裏のエイリアン」(09・日本劇場未公開)、「ハイスクール・ミュージカル」のスピンオフとなるTV映画「シャーペイのファビュラス・アドベンチャー」(11)、「コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団」(16)、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19)などに出演。本作でブレイクし、今後は「DUNE デューン 砂の惑星」の続編「DUNE:Part Two(原題)」が控えている。

プレスリーを演じるにあたり、バトラーは1年以上にわたり週6日以上、ボイストレーナーやムーブメントコーチら専門家の猛特訓を受け、ラーマン監督から「エルビスそのもの」と太鼓判を押されている。見た目や動きはもちろん、役作りでは特に“人間性”を重視したようで、過去のインタビューでは以下のように語っている。
「何よりも表現したのは人間性で、エルビスの魂を感じさせたかったんです。それと同時にみんなが知っているエルビスに迫りたいという気持ちもありましたが、声の使い方や癖など全部表現しようとすると、蝋人形のようになってしまいます。そういうものにならずに彼の魂や内なる命をいかに感じさせられるのかは、常に念頭に置いていました」

本作では、エルビスと元妻プリシラ・プレスリーとのドラマも描かれている。プリシラ本人も本作を鑑賞したようで、バトラーは同じインタビューにて「バズ(・ラーマン監督)とディナーに行く途中、彼から初めてプリシラの感想を教えてもらいました。エルビスの人生に見合うものを作ってくれたと言っていたと聞いて、涙が出そうになりました。すごく嬉しかったです。娘のリサ・マリー・プレスリーもこの映画を見てくれて、プリシラと同じように気に入ってくれました。特にこの2人に気に入ってもらうことが何より大事だと思っていたので、すごく心が温かくなりました」と明かしている。

上映時間は2時間39分だが、ラーマン監督は英ラジオ・タイムズの取材で「実は4時間バージョンもある」と告白している。「もっと他のことにも首を突っ込みたかった。バンドとの関係など、撮影したものはたくさんあるんだけど、短縮しなければならなかった」と説明し、4時間バージョンでは最初の恋人ディキシーとの関係、代表曲「監獄ロック」の成り立ちなどについても掘り下げているそうだ。

「だが、すべてを取り入れることはできないので、キャラクターの心の変化を追いかけるようにした」と編集で調整することに。作品賞を受賞すれば再びロングバージョンにも注目が集まる可能性も。
また、2022年に英ロンドンで行われたミュージカル劇「ムーラン・ルージュ」のチャリティ公演に出席したラーマン監督は、レッドカーペット取材で本作のミュージカル化について質問を受けると、「私の映画はすべて、自然にミュージカル化されている。いつになるかはわからないが、そうならない理由が見つけられない」と回答。今後ミュージカル化にも期待が高まる。
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