新人俳優の並外れた演技に世界が注目 アカデミー賞国際長編映画賞カンボジア代表「ソウルに帰る」8月公開
2023年2月15日 12:00

第95回アカデミー賞国際長編映画賞のカンボジア代表に選出された「ソウルに帰る」(原題:Return to Seoul)が、8月に公開されることがわかった。
本作は、韓国で生まれ、フランスで養子縁組されて育った25歳のフレディが、初めて母国へと戻り、友人の力を借りながら実の両親を探すという物語。2022年・カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、その後世界中の映画祭で高評価を獲得。ボストン映画批評家協会賞では、濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」も栄誉に輝いた作品賞を受賞している。今年1月、世界に先駆けて一般公開されたフランスでは、公開2週目にして7万人以上を動員するヒットを記録中だ。
監督は、カンボジア系フランス人のダビ・シュー。カンボジアの首都プノンペンを舞台にした初長編劇映画「ダイアモンド・アイランド」で、カンヌ映画祭批評家週間のSACD賞を受賞。本作が長編劇映画2本目となっており、友人の経験に着想を得て脚本を書いたという。

ソウルの街灯りの下、自分の原点を探し求めるフレディを演じたのは、映画初出演となるパク・ジミン。表情豊かで型破りなフレディの複雑な内面を見事に演じており、「TAR ター」のケイト・ブランシェット、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨーらと並び、昨年を代表する名演と評された。突如目の前に現れた娘と向き合うことになる父親役は「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」などパク・チャヌク監督作品の常連俳優として知られるオ・グァンロク。そのほか「愛の不時着」で知られるキム・ソニョン、小説「砂漠が街に入り込んだ日」の作者として知られるグカ・ハンなどが出演している。
日本では、第23回東京フィルメックス・コンペティション部門で披露され、審査員特別賞を受賞。「大傑作」「過激で愛らしい」「(フレディを)抱きしめたい」「ぶっとんだ展開の発想力に驚いた」など絶賛が相次いだ。
「ソウルに帰る」は、6月に新オープンするBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて8月公開。ダビ・シュー監督のコメントは、以下の通り。

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