東出昌大、「Winny」開発者・金子勇さんの実姉の手紙に涙 主演作で金子さん役を熱演
2023年2月14日 20:30

東出昌大が2月14日、都内で行われた主演映画「Winny」の先行上映会舞台挨拶に出席。ファイル共有ソフト「Winny」の開発者である金子勇さんを演じた東出は、サプライズで金子さんの実の姉からの手紙が朗読されると、目を潤ませながら本作への思いを語った。

本作は、ファイル共有ソフト「Winny」を開発し、著作権法違反幇助の疑いで逮捕・起訴された金子さんの実話を基に、ネット史上最大の事件を描く。この日は弁護士・壇俊光役で東出とともに主演を務めた三浦貴大、渡辺いっけい、吹越満、松本優作監督が登壇した。
金子さんは、2013年に急性心筋梗塞で死去している。東出は金子さんを演じるにあたり体重を18キロ増量したほか、資料や取材を通して人物像を探り、役作りを行っていった。「金子勇さんを知ってもらいたい一心でお芝居をしていた」と振り返り、現場を訪れた金子さんの姉からは「勇ちゃんがいる」と驚かれたそうで、「役者冥利に尽きる言葉だなと思いました。兜の緒を締めてこの作品に全身で没入していこうと思った」と熱意を明かす。

終盤には金子さんの姉からの手紙をMCが代読し、この日登壇した役者陣、松本監督、スタッフたちそれぞれへの感謝が丁寧に伝えられた。東出には「弟と再会することはできませんでしたが、映画のなかの東出さんは弟が生き返ったようで、思わず涙が出てしまいました。そして、お墓参りをしてくださり、お墓をぴかぴかにきれいに掃除してくれたこと、一生忘れません」とメッセージが送られた。

目を真っ赤にした東出は「お手紙をいただけるなんて思っていなかった。裏で直接お礼を申し上げたいです。ありがとうございます」と頭を下げ、最後には声を震わせながら「この裁判の弁護をなさった先生方が、この裁判には勝者がいなかったとおっしゃっていました。7年の歳月がかかりましたが、7年を不毛だとは誰も思っていないんです。未来のために戦っていらして、でもそのなかでもいろんな思いがあって、7年の月日、熱量を僕らは映画に焼き付けたいと思って。どうやら映画に焼き付いたと僕は思っています」と、改めて本作への熱い思いを口にした。
「Winny」は、3月10日から全国公開。
(C)2023映画「Winny」製作委員会
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