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エッフェル塔を手掛けた天才建築家の功績とは? 異例だらけの挑戦を宣言する本編映像も公開

2023年2月9日 16:00

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3月3日から公開
3月3日から公開
(C)2021 VVZ Production – Pathe Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

フランス、パリのシンボルであるエッフェル塔を作った天才建築家ギュスターヴ・エッフェルの愛と挑戦を描く「エッフェル塔 創造者の愛」から、本編映像の一部が披露された。エッフェルが、当時としては極めて異例な建築物への挑戦を宣言するシーンを収めている。

アメリカの独立100周年を記念した自由の女神の建設など、数々の成功により名声を手にしているエッフェル。次に求められたのは、フランス革命100周年を記念してパリで開催される万国博覧会において、“石造りの柱”よりももっと目玉となるシンボルの建設だった。

実用的な地下鉄に興味を持っていたエッフェルだったが、友人の妻であり、自身と意味ありげに視線を交わし合うアドリエンヌが焚きつけるように発言した「野心作を」という言葉をきっかけに、何かを決意した表情を浮かべる。そして、300メートルの金属の塔という突飛なアイデアを、アドリエンヌの目を見つめながら口にする。さらに、エッフェルは「ただし条件が――パリの真ん中に造る」と宣言する。

エッフェルが生涯で手掛けた建築物は、フランスをはじめヨーロッパ各地はもちろんのこと、アメリカや東南アジア、さらには南米にまで及ぶ。例えば、ヨーロッパでは、1877年に開通された当時、つり橋を除けば世界一長いスパン橋梁を誇ったポルトガルの「マリア・ピア橋」、ガラス張りの駅舎が美しく現在もターミナル駅として人々の生活を支えるハンガリーの「ブダペスト西駅」、旧市街を結ぶえんじ色の鉄橋が観光スポットとなっているスペインの「旧魚屋橋」など、各地で見どころの多い建造物が並ぶ。

また、アメリカでは誰もが知る世界遺産のひとつ「自由の女神」を手掛けたことはよく知られている。ベトナムには、パリのオルセー美術館(当時は駅舎)をモデルにしたと言われるほど美しく、かつ現役の郵便局として利用されている「サイゴン中央郵便局」、ペルーには南部タクナにある「タクナ大聖堂」のほか、アマゾン川上流にある町・イキトスには1890年完成の当時では最高級素材のひとつである錬鉄を使ったアメリカ大陸初のプレハブ住宅「鉄の家」など、フランスから遠く離れた土地にもエッフェルの建築物は存在している。

エッフェル塔 創造者の愛」は、3月3日から公開。


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