舞台「エヴァンゲリオン」主人公・渡守ソウシ役に窪田正孝 キャストやオリジナルのストーリー詳細も明らかに
2023年2月3日 13:00
東京・THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)のこけら落としとして2023年5月に上演される「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」のキャストやストーリーなど、詳細情報が発表された。
舞台版では、アニメ版「エヴァンゲリオン」シリーズとは異なるオリジナルストーリーが展開。壊滅的な状況に追いやられた地球を舞台に、集落「ドルフ」のひとつをリーダーとしてけん引する渡守(ともり)ソウシが、新たな悲劇の扉が開くのを目撃し、その真相を探るため、特務機関「メンシュ」の瑞穂(みずほ)ユウに接触する。
舞台版主人公・ソウシ役に抜てきされたのは、19年に上演された「唐版 風の又三郎」以来4年ぶりの舞台出演となる窪田正孝。かつてはエネルギー探索および、14歳の少年少女が乗り込むエヴァンゲリオンの開発に従事していたユウ役を、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演した石橋静河が担当する。エヴァンゲリオンのパイロットチームに最後に加わった蓮見(はすみ)タン役を、実写映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」の村上虹郎、メンシュの最高司令官である菅生マサツグ役を、ドラマ「緊急取調室」シリーズの田中哲司が務める。上演台本は「劇団はえぎわ」を主宰するノゾエ征爾が手がける。構成、演出、振付は、世界的振付家のシディ・ラルビ・シェルカウイが担当することが発表済み。
また、上演スケジュールも決定した。THEATER MILANO-Zaで、5月6~28日に全27公演を行う。チケット料金はS席1万3000円、A席9500円で、オリジナルラベルのペットボトル飲料が付属する。4月2日午前10時から、Bunkamuraチケットセンターほかで販売。6月3、4日には、長野・まつもと市民芸術館、6月10~19日には大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演。
以下にストーリーのあらすじと、キャスト、スタッフからのコメントを掲載する。
無秩序な開発、争いにより、海や大地は汚染され、壊滅的な惨状を呈した地球。
限られた地域に「ドルフ」と呼ばれる集落を作り、暮らす人々がいた。
そんなドルフの一つをリーダーとして牽引する渡守ソウシが、その日、目撃したもの……。
新たな高エネルギー資源が特務機関「メンシュ」によって発見され、最高司令官・菅生マサツグの指揮のもと、「エヴァンゲリオン」が海底を穿ち、地中深く潜っていく。
しかし、ここで思いも寄らない事態が発生する。
掘り進めた地底から、巨大な未確認生物「イキモノ」が出現したのだ。
エヴァで必死の迎撃を行い、なんとかイキモノを地中に閉じ込め、強固な蓋をする。
それから半年。
渡守ソウシは、ドルフのシェルターの向こうの光景に目を疑う。
再びイキモノが出現した。
イキモノと激闘を繰り広げるエヴァを茫然と見つめるソウシ。
急変する事態を前に、動揺する蓮見タンをはじめとするパイロットたち。
疑念を強めるソウシは、メンシュのドルフ上級担当官・瑞穂ユウに近づく。
一体何が起きているのか? 誰が何をしようとしているのか?
イキモノとは? エヴァンゲリオンとは?
明るみになる真実と、晴れない疑念との間で、人々は……。
舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。
「エヴァ」が描くメッセージを、蠢(うごめ)く今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。
本来、手を出してはいけない「エヴァンゲリオン」という山のように高い壁に挑むことを真摯に受け止めて「ビヨンド」を完成させたいです。
お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢が叶って、ワクワクが止まりません。
「エヴァンゲリオン」の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに。
エヴァンゲリオンを初めて観た時は衝撃的でした。マジンガーZ で育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しくできる劇場のこけら落としで、舞台版「エヴァンゲリオン」を上演する。それに参加できるのをとてもうれしく思います。
もう描き切った感のある「エヴァンゲリオン」を、新たにどういう形で舞台に上げるのか。「エヴァンゲリオン」世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!
耳を疑った。エヴァを演劇で。なぜわざわざそんなことを。意味がわからなかった。大学生になって間もない頃だったと思う。友人が今ハマっているというテレビアニメを見せてくれた。鋭利なロボットがビル群を跳躍し、咆哮し、そのパイロットの少年は泣き叫んでいた。
なんだこれは。理解しきれないものを浴びせられて脳がブルブル震えていた。
25年ほど経ってその渦中に身を置くとは露知らず。今はリアルに身体が震えている。怖い。ひたすら怖いのです。
しかし、いつしかその震えが、武者震いのようにも感じられ始めている。ラルビ氏の構想や演出プランが深まるにつれ、不確かな不安をナンセンスに感じた。このラルビエヴァ、乗るしかない。三歩進んでは三歩下がるような執筆がもう2年近く続いている。
きっとこれは終わらない。上演されても終わらないものがここにある。
震えがおさまることは、とうに諦めている。皆さんには、きっといい震えを。
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