ジェームズ・ガンによる“新生”DCユニバース10作品が明らかに
2023年2月1日 10:30
米DCスタジオのトップに就任したジェームズ・ガンとピーター・サフランが、DCコミックのキャラクターをベースにした“新生”DCユニバース(DCU)の第一章「Gods and Monsters」を構成する10作品を発表した。
発表されたのは、スーパーマンやバットマン&ロビン、スーパーガール、スワンプシングの新作長編映画や、グリーン・ランタン、ワンダーウーマン誕生の地を描くテレビシリーズなど10作品。これらの作品の開発段階はさまざまで、今後2~3年の間に米ワーナー・ブラザース配給による劇場公開、またはHBO Maxでの配信を予定している。
米Indie Wireによれば、作品は今後変更・追加される可能性があるが、これらの作品は8~10年かけて複数章にわたり展開されるプロジェクトの一部であり、第二章として構想されている作品の骨子を含むものもあるようだ。
サフランとガンは、最終的には年に2本の映画と2本のテレビ番組をリリースを目標としているとのこと。各作品の脚本家や監督はまだ決まっていないが、DCUの幅広いビジョンに協力している脚本家チームが選ばれており、その中には、ドリュー・ゴダード(「デアデビル」「キャビン」)、ジェレミー・スレーター(「ムーンナイト」)、クリスティーナ・ホドソン(「フラッシュ」)、クリスタル・ヘンリー(「ウォッチメン」)、DCコミック作家トム・キング、そしてガン自身が含まれている。
ガンは現地時間30日に行われた記者会見で、「多くの人が、これはマーベル2.0になると思っているようだが、そうではない」とコメント。各作品は、より大きな物語の一部ではあるが、それぞれ独自のトーン、スタイル、そして明確なジャンルを持つことを強調した。サフランは「どのキャラクターも、そのキャラクターを演じる俳優も、今後DCUの一員でなくなる理由はありません」と繰り返し述べているが、具体的な計画は言及されていないため、これまでに製作された作品の俳優たちの去就は不明のままだ。
このほど発表された10作品は以下の通り。
「スーサイド・スクワッド」シリーズでおなじみのリック・フラッグやウィーゼルが登場するアニメシリーズ。ガンが全話の脚本と担当し、すでに制作が進められている。
ビオラ・デイビス演じるアマンダ・ウォーラーを中心としたテレビシリーズで、「ピースメイカー」の物語を引き継ぐ。脚本は、クリスタル・ヘンリーとジェレミー・カーバー(「ドゥーム・パトロール」)。
2025年7月11日全米公開予定。ガンが脚本を担当、監督は未定。サフランは「スーパーマンがクリプトン人のレガシーと人間の生い立ちのバランスをとることに焦点を当てる」と語っている。
コミック「グリーン・ランタン」シリーズのハル・ジョーダンとジョン・スチュワートが登場する実写作品。キャスティングが進められている。
「Superman: Legacy(原題)」から分岐する長編映画。国や政府、ヒーローの方向性とは関係なく、自分たちが正しいと思うことを自分たちの手で実現するチームを描く。
ワンダーウーマンが生まれたテミシラの起源に迫るドラマシリーズ。ダイアナが生まれる前の時代を舞台に、女性だけの社会と島の政治的陰謀、そのような社会を作り上げるための美しくも醜い真実を描き出す。
グラント・モリソンのコミック「バットマン」シリーズに基づき、バットマンとロビンの間の父と息子の力学を描く。バットマン役はベン・アフレックやロバート・パティンソン以外の俳優が演じる。
HBO Max向けのドラマシリーズ。未来から現代へやってきた人生の負け犬が、未来の技術を駆使してスーパーヒーローのふりをする物語。
2022年7月に発売されたトム・キングの同名コミックを長編映画化。地球にたどり着くまでにスーパーマンよりも不穏でダークな経験を経たカーラ・ゾー=エルの物語を描く。
スワンプシングの暗い起源を描くホラー映画。
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