木村拓哉、主演作「レジェンド&バタフライ」封切りに万感 映画館“お忍び”来場も予告
2023年1月27日 18:36
木村拓哉が1月27日、織田信長を演じた主演作「レジェンド&バタフライ」の初日舞台挨拶に、濃姫(別名:帰蝶)役の綾瀬はるかととも登壇。「ようやく皆さんに手渡せる日が来た」と感無量の面持ちを浮かべ、「皆さんの懐で抱きしめていただき、共有することで、(この物語を)史実ではなく真実にしてもらえれば」とファンに呼びかけた。
2022年11月に開催された「ぎふ信長まつり」をはじめ、先日も愛知、岐阜、福岡、京都の4都市をめぐる全国キャンペーンに参加し「織田信長という人物が、今を生きる人たちにまで、非常に愛されているんだとつくづく感じた。皆さんの温かい気持ちを、自分も受け取ることができたし、作品で『ありがとうございます』を伝えたい」としみじみ感謝した。
また、宣伝コピー「まだ見ぬ世界へ――。」にちなんだ質問には、「今日をきっかけに映画をご覧になった皆さんの中で、どんな感情が芽生えて、どんな話が盛り上がるのか。10日後、1ヵ月後、客席の皆さんとスクリーンの関係性がどうなっているか。そのときは、自分も同じ客席に座っていたいなと思う」と上映中の映画館への“お忍び”来場も予告していた。
久しぶりの共演を果たした綾瀬に対しては、「濃姫を演じてくれた綾瀬はるかという俳優は、さすがだなと思った。自分も信長のスイッチが入った」と婚礼の儀のシーンを引き合いに、絶賛と信頼の声を寄せた。全編を通して、俳優同士が生み出す化学反応も見どころだといい「台本にはないコミュニケーションが、たくさんちりばめられているので、ぜひお宝を探し当ててもらえれば」とアピールしていた。
東京・丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶には、木村と綾瀬をはじめ、共演する宮沢氷魚(明智光秀)、市川染五郎(森蘭丸)、伊藤英明(福富平太郎貞家)、中谷美紀(各務野)、大友啓史監督が出席した。
“まだ見ぬ世界”に関する質問では、綾瀬が「安全なカプセルに乗って、恐竜時代に行ってみたい」とマイペースに答えると、木村が「あの映画の話だよね?」とすばやくツッコミを入れる場面も。
さらに、伊藤が「戦国時代に行って、信長様にこの映画のポスターを渡したい。『未来から来た』って言っても、『そうか』って言いそう」と夢ある回答。「東映のスタッフにお願いして、安土城で映画も見てもらいたい。でも電源がないですかね」(伊藤)、「岐阜城のほうがいい。白い城壁をプロジェクターにすれば」(木村)と丁々発止のやり取りも披露された。
東映70周年を記念し、総製作費20億円を投じる時代劇超大作。“魔王”と呼ばれた信長と、蝶のように自由を求めた濃姫の生涯を、新たな視点で描き出す。「コンフィデンスマンJP」シリーズで知られ、放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」も担当する古沢良太が脚本を手がけた。