窪塚洋介、“どん底”の経験はマンション転落事故 現在は役者業に生かせるように「新しいフェーズ」
2023年1月24日 14:00

俳優の窪塚洋介が1月24日、都内で行われた主演映画「Sin Clock」の公開直前イベントに出席。大寒波が到来するなか集まった報道陣に向けて、「ベッドから起きるのも嫌だったでしょうに、こんなにたくさんの方が来てくれて、トイレで少し泣きました」と笑いを交えて挨拶した。

窪塚が18年ぶりに長編邦画単独主演を務めた本作は、どん底の人生を生きる高木シンジ(窪塚)をはじめとするタクシードライバーたちが、思いもよらぬ偶然の連鎖に導かれ、幻の絵画をめぐる一夜の人生逆転計画に挑むさまを描く。米ヒューストン国際映画祭短編部門のゴールド賞を受賞した「japing」、仏ニース国際映画祭の新人監督賞を獲得した長編第1作「唾と蜜」などで知られる新鋭・牧賢治が監督・オリジナル脚本を担い、商業映画デビューを果たした。

窪塚は「18年ぶりの単独主演と謳っていますが、3人組の話であって、葵揚くんと坂口涼太郎くんに本当に助けられて作った映画なので、単独って言っちゃうとおこがましいかなと思いつつ、18年ぶりとなると今まで何をやっていたんだろうなって」と苦笑。本作については「牧監督から直接事務所に脚本を読んでくれというオファーがあって、人となりや受賞歴とか知らない中、純粋に脚本が面白くて一緒にやってみたいと思った」と引き受けた理由を説明した。

ストーリーにちなみ、自身のどん底経験を聞かれた窪塚は「某マンションから某落っこちたことがございまして」と、独特な言い回しで2004年に自宅マンションから転落した事故を回顧。「その瞬間が一番絶望的だったけれど、それ以降も一気にではなく地味に復活していったので、その過程で纏っていた空気感や目の色だったり、目の光だったり。自分としては向かい合いたくないし、もう二度と体験したくないけれど、箪笥の奥につっこんで忘れないようにしていた感覚が、今回シンジを演じるにあたって役に立った。役者として新しいフェーズというか」と、どん底だった経験を役者業に生かせていると明かした。

この日は牧監督も登壇し、窪塚と牧監督へのサプライズとして、タクシーチケットがプレゼントされた。
牧監督は「窪塚洋介さんの代表作になればいいなと思って作った映画です」と熱意を語り、窪塚は「知らない人と作品を共有して、早送りとか巻き戻し、一時停止もできない映画館で観てもらうといい時間になると思う。ぜひ劇場でご覧ください」と話していた。
「Sin Clock」は2月10日から新宿ピカデリーほか全国で公開される。
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