「コントラ」アンシュル・チョウハン監督新作は魂の救いを正面から描く 「赦し」3月18日公開
2023年1月16日 14:00

日本在住の気鋭のインド人監督アンシュル・チョウハン(「コントラ KONTORA」)の最新作「DECEMBER(原題)」が、「赦し」の邦題で、3月18日からユーロスペースほか全国順次公開が決定。あわせて、ポスタービジュアルも披露された。
チョウハン監督は、長編第2作「コントラ KONTORA」がエストニアのタリン・ブラックナイト映画祭でグランプリ、北米最大の日本映画祭ジャパン・カッツで第1回大林賞を受賞している。そんな国内外で注目度が高まっているチョウハン監督が、これまでの作風を一変させ、重厚でリアリスティックな語り口を披露した「赦し」は、本格的な裁判劇。娘を殺された元夫婦、犯行時に未成年だった加害者の女性――癒やしようのない苦しみに囚われた3人の葛藤を見すえ、魂の救済、赦しという深遠なテーマに真っ向から挑んでいる。
7年前に高校生だった娘の恵未をクラスメートに殺害されて以来、酒に依存して現実逃避を重ねてきた樋口克のもとに、裁判所からの通知が届く。懲役20年の刑に服している加害者・福田夏奈に再審の機会が与えられたというのだ。大切なひとり娘の命を奪った夏奈を憎み続けている克は、元妻の澄子とともに法廷に赴く。しかし夏奈の釈放を阻止するために証言台に立つ克と、つらい過去に見切りをつけたい澄子の感情はすれ違っていく。やがて法廷では夏奈の口から彼女が殺人に至ったショッキングな動機が明かされ、澄子は裁判から身を退くが、復讐の殺意に駆られた克はある行動を起こすのだった。
主人公・克を演じるのは、フィリピンの巨匠ブリランテ・メンドーサと組んだ主演作「義足のボクサー GENSAN PUNCH」が記憶に新しい尚玄。元妻の澄子に扮するのは、「台風家族」「ひとよ」などで多彩なキャラクターを演じてきたMEGUMI。深い喪失感を共有しながら、対照的なベクトルで裁判の成り行きを見つめる元夫婦の複雑な思いを表現している。澄子の現在の夫を演じるのは「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾、裁判長役を毅然と体現した真矢ミキがドラマに厚みを与える。
そして、夏奈役に抜てきされた松浦りょうのキャスティングも見逃せない。映画デビュー作「渇き。」など独特の存在感を示してきた新進女優が、本作における最大の発見としてあらゆる観客を驚嘆させるに違いない。
「赦し」は、3月18日からユーロスペースほか全国順次公開。
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