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山上容疑者をモデルにした「REVOLUTION+1」東京公開が決定 足立正生監督らが会見

2023年1月11日 20:00

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足立正生監督(右)と主演のタモト清嵐
足立正生監督(右)と主演のタモト清嵐

安倍晋三元首相の銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者をモデルに描いた映画「REVOLUTION+1」の東京公開が決定、3月11日からユーロスペースで上映される。本作が6年ぶりの新作となる足立正生監督、主演のタモト清嵐らが都内で会見した。

脚本は「止められるか、俺たちを」の井上淳一と足立監督が担当。撮影は高間賢治。昨年12月末から横浜シネマ・ジャック&ベティ、大阪・第七藝術劇場、愛知・シネマスコーレで公開中の本作は、日本はもとより世界に衝撃を与えた実際の事件が題材ということで、正月を挟みながらも多くの観客が詰めかけているという。

山上容疑者がモデルの主人公・川上を演じたタモトは、「公開前からいろんな意見が上がっていましたが、これから公開が広がり、映画を見てくださった方々に自由にいろんな意見を出してもらって、この映画が世間に対しての何か提案となったらいいと思います」と思いの丈を述べる。

足立監督は、「山上の事件は、秋葉原などの無差別殺傷事件のような個人的な怨念や衝動に当てはまらないと思う。彼が提示した問題は他人ごとではない。この事件から、これまで宙ぶらりんになっていたことが重要な課題として考え直され始めた」と語る。そして、事件を契機に社会問題として広く知られることとなった宗教2世の人々からの感想を紹介。「『正面から描いてくださってありがとうございました』という感想のほか、『もっと自分たちの抱えているものを描いてほしかった』という批判もあった。問題提起の仕方ですが、山上を模した川上から考えてもらい、また宗教2世の方々の声から、現実の反映が映画を鍛えてくれるのではと楽しみにしている」と公開後の反応にさらなる期待を寄せた。

足立監督と共に脚本を担当した井上は、「取材はできないので、ほぼ週刊文春情報です。再現ドラマ以上のものができるのだろうか? と不安もあったが、文春の取材力が圧倒的に優れていた」と、報道を基にした物語になっていると明かす。加藤梅造プロデューサーは、「お金を出すのはいいけど、上映できないということだけはなんとか避けたいと思っていた。12月から名古屋、大阪、横浜で上映が始まり、そしていよいよ東京でも3月から始まり、この後も全国で上映館が決まって行くと思いますが、とりあえずホッとしている状況です」とコメントした。

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