【インタビュー】柳楽優弥「新しい風を追い風に」 世界配信「ガンニバル」で実感した映像業界の転換期、俳優としての可能性
2022年12月29日 12:00
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ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」の日本発オリジナルドラマ「ガンニバル」(配信中)で主演を務める俳優の柳楽優弥が取材に応じ、“国際基準”ともいえる本作の撮影現場で得た手応え、さらに11月30日(現地時間)からシンガポールで開催された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース2022」に参加し受けた刺激について語った。(取材・文/内田涼)
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原作は2018年に連載が開始され、累計発行部数210万部を超える二宮正明氏による同名サスペンスコミック。都会から遠く離れた山間にある「供花村」を舞台に、ある事件をきっかけに供花村の駐在として左遷された阿川大悟(柳楽)が、老婆の奇妙な死を境に、「人が喰われているらしい」と噂される村の異常性に飲みこまれていく。
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普段に比べて、長い準備期間があり、動きなども含めてリハーサルも丁寧に行うことができました。全7話のドラマシリーズですから、撮影も長期間ですし、規模も大きい。当たり前ですけど、やっぱり準備って大切なんだなと。だからこそ、スタッフの皆さんも「こうすれば、もっと面白くなる」というこだわりを追求できたんじゃないかと思います。いろんなアイデアを出し合える、クリエイティブな現場だったと思います。
俳優として、やるべきことというのは、変わらないですけど、やはり日本だけではない、海外の視聴者も見る前提があり、国際的な評価を受けた山本さん(「ドライブ・マイ・カー」の山本晃久プロデューサー)がトップにいてくれるので、疑問を持ったり、弱気になったりせず、前向きに作品づくりができたと思いますね。
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作品のイメージもあって、お会いする前は、もっとぶっ飛んでいる人なのかなと(笑)。実際にはエネルギーにあふれて、とても頼りがいのある方でしたね。オーラも感じましたし、絶妙なバランス感覚を持っていらっしゃる。もちろん、作品づくりへの姿勢は真摯であり誠実なので、自然と「じゃあ、自分はどうあるべきか?」と考えることができた。これから、映画界のセンターとして、業界を引っ張っていく存在なんだなと思っています。「岬の兄妹」から“片山組”として参加しているスタッフさんも多くて、チームワークがまとまっている。言葉がなくても、理解し合える距離感というか。こういう時代だからこそ、組の大切さを感じました。俳優同士でもよく「あの組の作品に出演してみたい」という話はしますし。
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村の異様さを目の当たりにするんですけど、「あれ、ひょっとして自分がおかしいのかな?」って。でも、それって日常生活でもあるじゃないですか。自分が正しいと思っていることが、実はズレていると指摘されることって。大悟みたいにどんどん孤立していって、誰も信じられなくなる怖さは、日本に限らず、世界共通で共感してもらえるんじゃないかなと思いました。演じていても、正直、苦しく感じることがありました。
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想像以上にいい旅でした。アジア各国、特に韓国の盛り上がりを見て、悔しさを感じる部分もありましたけど、それ以上に前向きな気持ちになれて。日本の作品の良さを改めて感じ、自信につながる部分もありました。そういうのって、忘れちゃいけないと思いますし、同時に「こういう部分は、変えていくべきなんじゃないか」という部分も、よりクリアになった気がします。APAC(アジア太平洋)の代表が揃っているわけで、刺激も受けるし、モチベーションにつながりますね。
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たまにテレビで見る、ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオのやり方だ!って(笑)。率直にうれしいですよ。インドネシアの記者さんは「私の国はロマンス系の作品が多いから、『ガンニバル』みたいな作品が必要なんです」と言ってくれました。
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シンガポールでも感じましたが、純粋に「世界が広がっている」と実感しています。いろんな変化があるなかで、映像業界が新たな形を模索する転換期にあるんだなと。僕自身もこれから、どんな風に可能性を広げていこうかと考えた2022年でしたね。自分が出演したドラマシリーズを、世界中の人たちが見る。そんなことが起こりえるんだという“気付き”もあったし、いま吹いている新しい風を、ちょっとでも追い風に変えていきたいなと思っています。
「ガンニバル」(全7話)は、初回2話がディズニープラスで配信中。毎週水曜午後5時に、最新話が更新される。
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