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アメリカン・ニューシネマの傑作「バニシング・ポイント」4Kデジタルリマスター版、3月3日公開

2022年12月23日 18:00

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アメリカン・ニューシネマを代表する一作
アメリカン・ニューシネマを代表する一作
(C) 1971 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed. 1999 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

1960年代末から70年代半ばにかけ、アメリカ映画界を揺るがしたアメリカン・ニューシネマを代表する一作「バニシング・ポイント」の4Kデジタルリマスター版が、2023年3月3日公開される。

既存の体制や文化への反抗や、現実に敗北する主人公の姿を描いた多くのニューシネマとは一線を画し、何も求めない主人公の虚無感が全編を貫き、そして、壮絶なカー・チェイスと高鳴るロックのなか、主人公コワルスキーの不条理なまでの逃走劇を描く。スティーブン・スピルバーグ監督がフェイバリットであることを公言したほか、クエンティン・タランティーノ監督は自作「デス・プルーフ in グラインドハウス」でオマージュを捧げた一作だ。

監督は、「荒野に生きる」(71)、「ロリ・マドンナ戦争」(73)など、アメリカの辺境地を舞台にした異色作を放ったNY出身の鬼才リチャード・C・サラフィアン。主演のコワルスキー役に当時無名のバリー・ニューマン、そしてコワルスキーとラジオを通じて交感する盲目のDJスーパー・ソウル役に「ブレージング・サドル」(74)のクリーボン・リトルが扮している。作品のもうひとつの主役ともいえる劇中車はクライスラー社の70年型ダッジ・チャレンジャーR/T。

そして初公開当時、正体不明だった脚本のギレルモ・ケインの名は、現在ではキューバ出身の作家、評論家として欧米で名高いギリェルモ・カブレラ=インファンテのペンネームだったことが明らかになっている。ラテン・アメリカ文学特有のマジックリアリズムを脚本に取り入れ、オープニングとエンディングが「メビウスの輪」のように繋がっている構成、魂の円環を描いたこの作品の主題だけでは済ますことのできない画期的な作品だったことがわかるだろう。

バニシング・ポイント」の4Kデジタルリマスター版は、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開。

<あらすじ>
ベトナム戦争で名誉勲章、元バイクレーサー、元ストックカーレースドライバー、警官を懲戒免職処分となり、いまは車の陸送を生業にするコワルスキー(バリー・ニューマン)は、デンバーから1200マイル離れた西海岸サンフランシスコまで、白の70年型ダッジ・チャレンジャーを15時間で届ける賭けをした。交通法規を無視して爆走するコワルスキーを追って各州警察が追跡を続ける中、警察無線を傍受した盲目の黒人DJスーパー・ソウル(クリーボン・リトル)がその様子をラジオで実況中継を開始。死の恐怖もいとわず、憑かれたようにハンドルを握るコワルスキーは、大勢の野次馬やメディアが押し寄せる中、ブルドーザー2台によって道路封鎖されたバニシング・ポイント<消失点>に向かい、アクセルを踏み込んでいく。

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