チェ・ミンシク「ドラマが恋しかった」 ディズニープラス「カジノ」で26年ぶりにドラマ復帰
2022年12月22日 18:00
ディズニープラスの「スター」で、独占配信が開始されたばかりのドラマシリーズ「カジノ」に主演するチェ・ミンシクが12月14日(現地時間)、韓国・ソウルで行われた記者会見に出席した。韓国映画界を代表する俳優のチェ・ミンシクにとって、本作は26年ぶりのドラマ復帰作となる。「映画の撮影は密度が濃いものの、何か物足りない気持ちがいつもありました。伝えたいことを、余裕を持って表現できるドラマというプラットフォームが恋しかったです」と喜びを口にした。
カジノ経営に手を染め、誰もがうらやむ韓国カジノ界のトップの座まで登りつめる主人公チャ・ムシク(チェ・ミンシク)。ところが、ある事件をきっかけに、全てを失うことに。自らの人生を取り戻すため、再び命がけのゲームに復帰し、再起を図る男の“勝敗”とは?
自身の役どころについて、チェ・ミンシクは「とても平凡な人間ですが、欲望をあまりにも追い求めてしまったがために、自分でも気付かぬうちに、カジノという世界に足を踏み入れてしまい、多くの人と出会い、左衝右突(韓国の四字熟語:四方八方にぶつかるように、いろんなことが起こること)していきます」と説明。「ムシクを演じ、彼の人生を生きるなかで、人生とは『誰に会い、どこに行き、何に接するのか』によって、知らぬうちにドラマティックに変わっていくのだと感じました」と話していた。
会見には主演のチェ・ミンシクをはじめ、共演するソン・ソック、イ・ドンフィ、ホ・ソンテ、キム・ジュリョン、ソン・ウンソ、リュ・ヒョンギョン、カン・ユンソン監督(「犯罪都市」)が出席した。この日、カン・ユンソン監督から、2023年にシーズン2が配信されると発表された。
韓国でいま、「最もホットな俳優」として人気が爆発しているソン・ソックが演じるのは、チャ・ムシクと対立関係になる警察官オ・スンフン。「もともと警察本庁でデスクワークをしていたのに、なぜか犯罪率の高いフィリピンに派遣されることとなった、平凡で会社員マインドの警察官です」と役どころを語り、「そんな彼が自力で生きていかなければいけないと悟り、成長する。目の前にいる犯人を捕まえるべく、全ての力を振り絞って走るところが見どころです」とアピールした。
また、ホ・ソンテとイ・ドンフィからは、日本のファンに向けて独占コメントが寄せられた。作品の題材にちなみ、「これまでの人生においての最も大きな賭けは?」と問われると、ホ・ソンテは「幼い頃からの夢だった俳優という職業への挑戦」と回答し、「僕は35歳(数え年)までサラリーマンをしていたんです。それが人生で最も大きな賭けだったと思いますし、この賭けに打って出て良かったと思います」としみじみ。一方、イ・ドンフィは「僕はひどい猫アレルギーがあるにもかかわらず、猫を飼うことを決めました。猫と過ごすことで、愛や生き方について改めて考えるきっかけをもらった。正解でした!」と茶目っ気たっぷりに告白していた。
「カジノ」(全8話)はディズニープラスのスターで、第1~3話が独占配信中。今後、毎週水曜日の午後5時に最新話が配信される。会見に出席したキャスト・監督の視聴者へのメッセージは、以下の通り。
どんな作品、どんな現場にも苦労はつきものです。ですが、どんな質の苦労なのかは、違います。本作は物理的な苦労だけではありませんでした。しかし、そんな悪条件のなかでも、カン・ユンソン監督をはじめ、たくさんのスタッフ、俳優たちが、「いい作品を作ろう」「自分の役をうまく表現しよう」という強い思いで最後まで一丸となって作りあげました。期待していただきたいですし、いい結果が出てくれたらうれしいです。
「カジノ」は、一言で言うならば、リアリティあふれるドラマです。既存のドラマとは違う何かを感じられると確信しています。
インタビューを受けるたびに「チェ・ミンシク先輩の復帰作です」「ソン・ソックさんの最新作です」、そして僕のことは思いつかないので「イ・ドンフィが出る作品です」と話すのですが、本作が僕の代表作になったらうれしいです。
監督をはじめ、俳優やスタッフたちの情熱がたっぷりと込められている作品です。「人生の喜怒哀楽」全てが入っています。期待してください。
22年、23年に配信されるドラマのなかでも最高のドラマになるのではないか、という確信があります。年末から新年にかけて「カジノ」を見ながら、幸せな時間を過ごしていただけたらと思います。
今日この場にたくさんの方がいらしているのを見て、「私たちの作品を待っている方がたくさんいるんだ」と、心が温かくなりました。何カ月もの間、多くの俳優とスタッフ、監督とともに作った作品に、いまやっと光が当たるという思いで、緊張しています。シーズン1、2が終わるまで、関心を寄せ続けていただきたいです。
このように素敵な作品に参加させていただき、光栄です。「カジノ」を応援してください。ありがとうございました。
2年前くらいに、チェ・ミンシク先輩とこの作品の話を初めてしたときのことを思い出すと感極まるものがあります。今日のこの日を迎えられたことをうれしく思います。多くの応援をよろしくお願いいたします。
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