竹野内豊、ブランク不安も「黒木さんの声を聞いたら、一発で記憶が戻った」
2022年12月20日 19:15
人気ドラマの劇場版「映画 イチケイのカラス」の完成報告会見が12月20日、都内で行われ、主演を務める竹野内豊をはじめ、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、向井理、小日向文世、田中亮監督(「コンフィデンスマンJP」シリーズ)が出席した。
講談社「モーニング」で連載された同名コミックを原作に、2021年4月期にフジテレビ系列月曜9時枠で放送された「イチケイのカラス」の劇場版。東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を舞台に、伝家の宝刀「職権発動」を駆使する自由奔放で型破りな裁判官・入間みちお(竹野内)と、超ロジカルなエリート裁判官・坂間千鶴(黒木)ら個性あふれるチームの活躍が描かれる。
竹野内は「ドラマを撮影している頃は、まさか映画化されるとは、想像もつかなかった。ドラマを応援してくださった皆さんのおかげで、ありがたい」と視聴者に感謝の意。劇場版の撮影を前に、「時間が空いてしまって、また役に戻れるのかなと不安もあった」といい、「でも、黒木さんの声を聞いたら、一発で記憶が戻った感じ」と“バディ”にも感謝を示した。
一方の黒木も「みちおさんと再会し、だんだんと感覚が戻った」とこちらも全幅の信頼感。劇場版では、斎藤演じる人権派弁護士・月本信吾に次第に惹かれていくという設定で、「あんまり“キュン”とし過ぎないように意識したが、(相手が)斎藤さんなので、多分(キュンが)出ちゃっていた」と照れ笑い。「みちおさんと月本さん、それぞれのバディの違いも楽しんでいただければ」とアピールした。
そんな黒木をキュンとさせた斎藤は、「黒木さんは日本映画界の宝なので、共演はただただ光栄でしたね」と感激しきり。「(演技は)正解のない世界ですけど、黒木さんの佇まい、表現はすべて正解なんですよ。身につまされ、背筋が伸びる」と最敬礼だった。
斎藤と同じく、劇場版から参加の向井は、史上最年少のエリート防衛大臣・鵜城英二を演じ、国家権力を盾に、みちおの最大の敵として立ちはだかる。「共演のほとんどは竹野内さんで、黒木さんは今日が初めまして」だといい、「みちおさんは人間味があり、僕の役柄は堅め。対立する関係性なので、現場では深く話さなかった」と回想。「また違う形でご一緒できれば」と再共演を誓っていた。
「映画 イチケイのカラス」は、23年1月13日より全国公開される。