映画「Dr.コトー診療所」あらすじ・キャスト・主題歌など一挙紹介 役者復帰したキャストの裏話も
2022年12月16日 13:00
2003年と2006年に放送された名作テレビドラマの16年ぶりの続編となる劇場版「Dr.コトー診療所」が、12月16日から公開されました。ドラマ版から引き続き主演を務める吉岡秀隆さんをはじめ、柴咲コウさん、芸能界を引退していた富岡涼さんらおなじみの顔ぶれのほか、「King & Prince」の高橋海人さん、生田絵梨花さんが新たに参加。この記事では、マスコミ用のプレスに掲載された資料などをもとに、キャスト、主題歌、裏話などをご紹介します。
日本の西端に位置する自然豊かな孤島・志木那島。19年前に東京からこの島にやって来た“コトー”こと五島健助は、島にたった1人の医師として島民たちの命を背負ってきた。島民とコトーとの間には長い年月をかけて築いてきた信頼関係があり、今やコトーは島にとってかけがえのない存在だ。コトーは数年前に看護師の星野彩佳と結婚し、2人の間にはもうすぐ子どもが誕生する。志木那島でも日本の他の地域と同じく過疎高齢化が進む中、島民たちの誰もがコトーの診療所があることに安心し、変わらぬ暮らしを送り続けていた。しかし診療所の平穏な日常に、ある変化が忍び寄っていた。
原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」
ドラマ「Dr.コトー診療所」(2003年放送)
ドラマ「Dr.コトー診療所2004」(2004年放送)
ドラマ「Dr.コトー診療所2006」(2006年放送)
志木那島診療所に務める医師。島民から「コトー先生」と呼ばれ、親しまれている。診療所の看護師・彩佳と数年前に結婚した。
ドラマ「Dr.コトー診療所」は、東京の大学病院で外科医をしていたコトーが、星野正一とともに漁船に乗り込み、本土から6時間かかる志木那島を目指すところから始まる。島民からはなかなか信用されなかったが、医師としての技量の確かさと誠実な人柄で、信頼関係を築いていく。ドラマ第1期では、大学病院を辞めるきっかけとなった医療事故についても描かれた。
志木那島診療所の看護師。数年前にコトーと結婚し、現在は妊娠7カ月。「Dr.コトー診療所2006」では、理学療法士の資格取得のため上京した先で乳がんを患っていることが発覚し、 コトーが手術を執刀した。
志木那島の漁師。自分の後を継いで漁師になってほしいと願っていた息子・剛洋が、コトーに憧れ医師になることを目指していると知り、最初はぶつかっていた親子ではあったが、じきに背中を押し東京への進学を応援するようになる。「Dr.コトー診療所2006」では、島を出て東京の私立中学を受験しようとする剛洋のため、漁船を手放し、本土に出稼ぎに行く。
志木那島のスナック・まりの店主。東京で子どもを産み、その後離婚し単身で島へやってきた。ドラマでは、自分に会うため一人で東京から志木那島までやってきた息子・竜一との関係も描かれた。
東京の大病院の御曹司で、志木那島診療所へ研修に来た若き医師。チャラそうな見た目とふるまいから島民に受け入れられないが、コトーに触れることで少しずつ医師としての考え方が変わっていく。
志木那島出身の看護師。彩佳を尊敬し憧れ、数年前に診療所の看護師になった。しっかり者で男勝りな性格。狭心症の祖母・美登里と二人暮らししている。
元・漁労長。引退後も漁業協同組合のご意見番。“シゲさん”の愛称で親しまれている。お調子者で口が悪いが、義理堅く、温かい性格の持ち主。ドラマ第1期では、東京で暮らしていたが、子どもを身籠り志木那島へ戻ってきた一人娘・リカとの関係性が描かれた。
診療所でコトーを手伝っている市役所の職員。コトーのもっとも近くにいる一人として医師・コトーの一番の理解者でもある。
彩佳の父。コトーを19年前志木那島診療所の医師として招いた元・村役場の民生課課長。現在は村役場を定年退職し、半身麻痺の妻・昌代の介護をして暮らしている。
彩佳の母。ドラマ「Dr.コトー診療所2004」で脳内出血により倒れる。コトーの緊急手術によって一命は取り留めたものの、半身麻痺の後遺症が残る。
市の一部となった志木那島の支所長。正一に代わって、島の医療のために動き回る立場にある。
剛利の息子。かつて命を救ってもらったことをきっかけに、コトーのような医師になりたいと志す。その後、医師になるため東京の中学に進学した。現在28歳。
ドラマ版にゲスト出演していた豪華キャストも、映画版に再登場しています。
西山茉莉子(大塚寧々)の息子。離婚した母が志木那島で暮らす一方、東京で暮らしていたが、第1シリーズで母親に会うために一人で志木那島へやってくる。最初は関係にぎくしゃくしていたものの、島で一緒に過ごすうちに親子の関係を取り戻していく。
第1期に登場した、重雄の一人娘で彩佳の幼なじみ。東京で美容師になるべく長らく島を離れていたが、子どもを身籠り、ある日突然一人で子どもを産む決心をして島へ帰ってくる。
「Dr.コトー診療所2006」で、彩佳の不在の間に志木那島の看護師を務める。手際が悪く、血を見て倒れてしまうなど頼りなかったが、和田のフォローもあり少しずつ頼られる看護師となっていく。元旦那に暴力を振るわれていた過去があり、志木那島に逃げるようにやってきた。
東京の病院の外科医で乳がんを患った彩佳の主治医。病気の妻を執刀し寝たきりとなってしまった過去をもつ。その経験から身内の患者を目の前にすると冷静でいられないと考えており、患者と家族のように向き合ってきたコトーとは真逆の考えをもつ冷徹な性格。「Dr.コトー診療所2006」では彩佳の手術に動揺するコトーを奮起させながら、ともに手術を担当し無事成功させる。
剛洋を演じた富岡涼さんは、本作のためだけに役者復帰をしています。2003年のドラマ第1期より演出を務める中江功監督のインタビューによると、富岡さんは普段は会社員として働いているそうで、直接会いに行って出演を打診したそう。2週間ほどで「やってみます」と返事があり、富岡さんが働く会社にプロデューサーと共に挨拶に行き、「しばらく富岡くんを貸してください」とお願いしたとのこと。「久しぶりの演技でしたが、お芝居の間合いも、体の動きも、子役の頃と何も変わっていなかったです。何よりも、スタッフとキャストが剛洋が変わってなくて喜んでいることが一番嬉しかったです」(中江監督)と話しています。
ドラマシリーズに続いて、映画版の主題歌も中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」が起用されています。タイトル「銀の龍」に込められた意味について、中島さんは「命に向き合いながら孤独に戦う医師たちの心に想いを馳せ、命の水の化身である龍に願いを託したかった。その龍の色が銀色であるのは、手術用のメスの色が銀色だから」と、2016年発売の自身のベストアルバム「前途」内で解説しています。
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