救うために殺すことは、正義か罪か。松山ケンイチ×長澤まさみ「ロストケア」本予告&本ポスター完成
2022年12月1日 07:00

松山ケンイチと長澤まさみが映画初共演を果たした「ロストケア」の公開日が2023年3月24日に決定。本予告(https://youtu.be/DKCSn3Y6QAQ)と本ポスタービジュアルが披露された。予告編には“連続殺人犯”に扮した松山と、“真相に迫る検事”を演じた長澤の鬼気迫る演技が収められ、どちらの正義が正しいのかを見る者に問いかける。
本作は、葉真中顕氏のデビュー小説「ロスト・ケア」(光文社文庫刊)を原作に、連続殺人犯と検事が対峙し、なぜ彼が殺人を犯したのかに迫るヒューマンサスペンス。松山が心優しい介護士・斯波宗典役、長澤が斯波と対峙する検事・大友秀美役を演じるほか、鈴鹿央士、柄本明、坂井真紀、戸田菜穂らが共演する。監督・脚本は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「そして、バトンは渡された」の前田哲が手掛けた。
早朝の民家で老人と介護士の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、死んだ介護士と同じ訪問介護センターに勤める斯波宗典。彼は、献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が務める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。この介護センターでいったい何が起きているのか――。大友は真実を明らかにするべく斯波と対峙する。
予告編は、42人もの老人の命を奪った斯波が、その殺人を“救い”であり“介護”だと主張する場面から始まる。それに対し、検事の大友は「大切な家族の絆を、断ち切って良いわけがない」と斯波の犯した罪を強く強く非難。しかし、斯波はその絆こそが家族を苦しめていると反論する。
そして、斯波の“救い”によって、家族を失った人々の姿が映し出されていく。「私、救われたんです」 と語り、幸せそうな様子を見せる羽村洋子(坂井真紀)。彼女とは正反対に、法廷で「人殺し! お父さんを返せ!」と泣き叫ぶ遺族。映像のラストでは、誰かを抱きしめるように倒れ込みながら一粒の涙を零す斯波と、誰かに頭を撫でられむせび泣く大友の姿が描かれる。救うために殺すことは、正義なのか、罪なのか。2人の涙に込められた思いとそれぞれの正義に心を揺さぶられる映像となっている。
「ロストケア」は、23年3月24日に全国公開。ムビチケカード(一般1500円)は、12月9日より一部劇場を除く全国の上映劇場にて発売。数量限定特典として、ポスタービジュアルを使用したオリジナルクリアファイルがもらえる。
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