「このバカ息子!でもラブだ!超マジだ!」 役所広司×菅田将暉×森七菜「銀河鉄道の父」新キャスト&ビジュアル発表
2022年11月18日 12:00
役所広司が主演し、菅田将暉、森七菜と親子役で初共演する「銀河鉄道の父」に、坂井真紀、田中泯、豊田裕大が出演することがわかった。あわせて、物語の中心となる宮沢賢治の家族の面々をとらえたティザービジュアルもお披露目。「このバカ息子! でもラブだ! 超マジだ!」というコピーが、ポップに切り取られている。
本作は、「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督が、門井慶喜氏の小説「銀河鉄道の父」(講談社文庫刊)を映画化するもの。門井氏が大量の宮沢賢治資料のなかから父・政次郎について書かれた資料をかき集め、賢治の生涯を、父親の視線を通して活写した。同作は究極の親子愛を描いた傑作として、第158回直木賞を受賞した。
宮沢政次郎(役所)は、父の代から富裕の質屋を営み、家業と一家の主人であり、責任感と情熱のある明治の男。しかし、長男・賢治(菅田)が生まれると、明治の男には珍しく子育てに熱心で、子どもにはめっぽう甘い。賢治は、本来は長男として質屋を継ぐ立場にあったが、それに反発し、学力もないのに学問の道へ進む。さらには商人家系にも関わらず、「農業や宗教の道に進みたい」と、親泣かせの我が道を行く。人間味あふれる親バカの父・政次郎、ダメ息子・賢治、そんなふたりを見守る賢くしっかり者の妹・トシ(森)の物語が紡がれる。
新たに出演が発表された坂井は、政次郎の妻で、賢治の母・イチ役を務める。賢治かわいさで突っ走る政次郎、時に対立する政次郎と賢治を、誰よりも深い愛で包みこむイチを、優しくおおらかに演じる。田中は、政次郎の父・喜助役。「質屋に学問は必要ない」と頭脳明晰だった政次郎の進学を諦めさせ、政次郎を厳しく育てる。賢治に甘い政次郎を諭そうとする喜助を、存在感たっぷりに演じる。豊田は賢治の弟・清六役を担う。自由奔放な賢治に、政次郎を筆頭に家族中が振り回されるが、我が道を行く兄に憧れている。賢治の陰に隠れながらも、優秀で誠実な清六をフレッシュに表現する。
ティザービジュアルには、満面の笑みを浮かべる政次郎を中心に、純朴で健気な雰囲気の賢治、爽やかな笑顔を見せるトシ、穏やかにほほ笑むイチ、厳格な表情の喜助、真面目そうな清六ら、宮沢家の面々の顔写真が並ぶ。「このバカ息子! でもラブだ! 超マジだ!」というコピーからは、政次郎と賢治の一筋縄ではいかない親子関係、ぶつかり合いながらも支え合う家族愛が伝わってくる。
「銀河鉄道の父」は、宮沢賢治の没後90年となる2023年のゴールデンウィークに公開される。新キャストのコメントは、以下の通り。
イチは、「人というものは、人のために何かしてあげるために生まれてきたのです」と、子どもたちに言葉をかけていたそうです。母というものはどの時代でも、子どもを思う気持ち、家族を思う気持ちは、変わらないものです。イチの心を通して見つめた宮沢家は、暖かくて色鮮やかで愛おしくて、「なるほどな」と頷きながら、宮沢賢治の数々の作品を思い出しました。そして、成島組、役所広司さんとの時間は、私の一生の宝物になりました。
銀河の星々はすべて主役だと思うが、賢治の祖父であり政次郎の父でもあった男、喜助の死に到る迄の振る舞いに心込めて没入したのでした。はかり知れない人の一生を映画の画面では数度の登場で皆様に感じ取って頂く、何とも不遜で無謀な存在でしょう。撮影されていない祖父喜助のカラダの余白に思い巡らすことが僕の楽しみではありました。楽しかったぁ~。ありがとうありがとう!
宮沢賢治の弟・清六を演じました。
自分の意志を貫き自由に生きる兄に魅了され翻弄されながらも、愛し支えていく宮沢家の一員になれれば、とそんな思いで現場にいました。
また実際に作品に参加してみて、今も昔も家族の本質的な姿は変わらないと実感しました。
それと同時に愛おしく温かい奇跡の連続で、自分は生きているのだと改めて再確認できました。
多くの方にこの映画が届くことを祈っています。
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