窪塚洋介主演「Sin Clock」予告 人生逆転に賭ける男たちが、偶然の連鎖に翻ろうされる一夜
2022年11月11日 08:00
本作は、最低の人生を生きる男たちが思いもよらぬ偶然の連鎖に導かれ、たった一晩の人生逆転計画へ挑むさまを、スリリングに描く物語。「Sin Clock(罪なる時計)」が象徴する綿密な犯罪計画と、「シンクロニシティ(不思議な偶然の一致)」が絡み合い、想定外の結末へと向かう。米ヒューストン国際映画祭短編部門のゴールド賞を受賞した「japing」、仏ニース国際映画祭の新人監督賞を獲得した長編第1作「唾と蜜」などで知られる新鋭・牧賢治が監督・オリジナル脚本を担い、商業映画デビューを果たした。
物語の主人公は、社会からも家族からも見放されたタクシードライバー・高木(窪塚)。奇妙な偶然が、彼に巨額の黒いカネを手にするチャンスを呼び寄せる。鍵を握るのは、1枚の絵画。高木はたった一夜での人生逆転を賭け、同僚たちと絵画強奪計画を決行する。だが、運命の夜はさらなる偶然の連鎖に翻ろうされ、男たちの思惑をはるかに超えた結末へと走り出していく。
新たに出演が発表された坂口と葵は、高木とともに絵画強奪計画に挑む同僚を演じる。坂口は、サヴァン症候群で、驚異的な記憶力を持つ元数学教師の番場ダイゴ、葵は、計画が動き出すきっかけをもたらす賭博狂の元自衛官・坂口キョウに扮した。
さらに、計画のカギを握るミステリアスなホステス、ユカ役に橋本マナミ、高木の元妻・サチコ役に田丸麻紀、警官・成田役にお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平を配した。牧監督作品常連の藤井誠士が計画に絡むヤクザ・チバ役、風太郎が高木らの先輩ドライバー役、螢雪次朗が計画のターゲットとなる議員・大谷役を担う。そのほかヒップホップ界の般若、本作が長編映画初出演となるJin Doggが参戦し、高木らを追いつめる、裏社会に潜む危険人物たちを演じる。
予告編は、窪塚が「予測不能な緊迫感は予告編でも感じられるのではないでしょうか」と太鼓判を押す通り、どん底の人生を生きる3人のタクシードライバーが過ごす“危険な一夜”を体感できる。オルタナティブロックバンド「GEZAN」によるテーマソング「赤曜日」のノイジーなギターリフが鳴り響くなか、たった一夜に運命を賭ける3人が、偶然の連鎖に巻き込まれるさまが切り取られている。象徴的にインサートされるのは、「3人」「3カ月前」「3:30」「ハザード3回」「3月3日」「333便」など、「3」という数字でつながったキーワード。「3」がドミノ倒しのように導く予測不能の展開が垣間見える。
メインビジュアルで目を引くのは、タクシー車内のバックミラーから背後に向けて放たれる、どこか気だるさを漂わせつつも、見る者を射抜くような高木の眼差し。「この偶然は、敵か味方か。」という印象的なキャッチコピーが、スタイリッシュにおさめられている。
本作の見どころは、「GEZAN」によるテーマソングの提供、ラッパーの般若とJin Doggの起用など、音楽シーンとの融合。劇中曲としてAwichの「GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR」、Jinmenusagiの「Metchalo」を使用しており、20年代最前線のオルタナティブロック、ヒップホップシーンとの化学反応にも注目だ。
「Sin Clock」は、23年2月10日から新宿ピカデリーほか全国で公開される。ムビチケ前売券(オンライン、税込1500円)は12月9日に発売され、詳細はサイト(https://mvtk.jp/Film/079129)で確認できる。キャストのコメントは以下の通り。
いよいよ2/10(金)の公開に向けて、メインビジュアルの公開になります。
予測不能な緊迫感は予告編でも感じられるのではないでしょうか。絶対にオチの読めないこの作品、しつこいようですが、ゼヒ銀幕で!!
大都会を泳ぐ無数のタクシーひとつひとつに人生があります。
偶然にもこの映画の主人公と同じ名前である私の父も震災の影響で収入が減ったとき、タクシードライバーをして私を育ててくれました。
そうして映画好きとして育った私が、地元神戸で私の誕生花を愛する番場ダイゴになり、当時からあこがれだった窪塚洋介さんとすばらしい仲間たちと共に映画を創作できたという偶然は私の人生の宝物です。
この映画はそんなたくさんのすばらしい偶然がシンクロして完成いたしました。いま生きるために、だれかを生かすためにもがくあなたに、人生にはどんなことも起こり得るのだというひかりを届けることができれば幸いです。
映画館で私たちとシンクロしていただける日を心待ちにしております。
撮影期間中は監督や役者それぞれが持つ独特なオーラが混ざり合って生み出される絶妙な緊張感と共に、日を重ねる毎に高まっていく士気を肌で強く感じておりました。
一方で、監督をはじめとしたスタッフらが殆ど関西人という事もあってか撮影の合間は常に笑いが絶えず、チーム全体がとても和やかな雰囲気で本当に楽しく心地良い日々でした。
キョウ役を演じるにあたり、一味を率いる存在として彼が持っている不気味さやブレない精神性、凶暴性を常に意識して演じました。
今作の大きなテーマでもある「偶然」の中で、それぞれのキャラクターが持つ特性がどう影響し合っているのか。是非そこにも注目して楽しんで観ていただきたいです。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
犯罪が起きない町で、殺人事件が起きた――
【衝撃のAIサスペンス】映画ファンに熱烈にオススメ…睡眠時間を削ってでも、観てほしい
提供:hulu
映画料金が500円になる“裏ワザ”
【知らないと損】「映画は富裕層の娯楽」と思う、あなただけに教えます…期間限定の最強キャンペーン中!
提供:KDDI
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
【史上最高と激賞】人生ベストを更新し得る異次元の一作 “究極・極限・極上”の映画体験
提供:東和ピクチャーズ
予想以上に面白い!スルー厳禁!
【“新傑作”爆誕!】観た人みんな楽しめる…映画ファンへの、ちょっと早いプレゼント的な超良作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。