西島秀俊、仮面ライダー役は即決 中村倫也はプロデューサーに自ら売り込み「それくらい憧れの存在」
2022年10月25日 20:09

「仮面ライダーBLACK SUN」のワールド・プレミアが10月25日、第35回東京国際映画祭で行われ、丸の内ピカデリーで行われた舞台挨拶に西島秀俊、中村倫也、白石和彌監督が登壇した。
仮面ライダー生誕50周年を記念した本作は、1987年から放送され人気を博した「仮面ライダーBLACK」を新たにリブート。舞台となるのは、国が人間と怪人の共存を掲げ、半世紀が過ぎた2022年。人の姿で暮らす怪人たちが虐げられ、人間との衝突を繰り返し、両者の溝が深まっている世界を描く。西島が仮面ライダーBLACK SUN(=南光太郎)、中村が仮面ライダーSHADOWMOON(=秋月信彦)を演じた。

仮面ライダーが放送された年に生まれた西島は「今51歳になりましたけれど、これだけ長い間愛されたシリーズで、その中でも金字塔と言われている『仮面ライダーBLACK』のリブートということで光栄に思い、なおかつプレッシャーを感じてこの作品を受けました」とオファーを受けた心境を明かし、「近年の仮面ライダーもとても面白くて参加したいと思っていましたが、僕の年だと正直、敵役かなと思っていました。今回仮面ライダーの役をオファーしていただたいので、即決しました」とにっこり。
なお、本作のレーティングは18+となっており、西島は「僕のギャラを全部返しますので、個人的には子どもたちが見られるバージョンを作ってほしいなと思います」とお願いした。
中村は幼少期に兄と「仮面ライダーBLACK RX」を見ていた記憶があるそうで、「そのなかでもSHADOWMOONのことは強烈に覚えていて、今回はオファーを受けたというよりは、やるって聞きつけて、僕が『やらせてくれ』ってプロデューサーに言いに行ったのがスタート。それくらい憧れの存在だったので、気を引き締めてやらせていただきました」と熱意を明かした。
「孤狼の血」「死刑にいたる病」などで知られる白石監督は「大人の仮面ライダーを作ってほしいというオファーを最初に受けました。とはいえ、子どもも背伸びして見られるものにしたいと思って、僕が目指したのは日本のレーティングで言うとPG12でした。なぜか完成したときに18+になっていて、僕の不徳の致すところです。子どもたち、ごめんなさい」と、レーティングに引っ掛かってしまう子どもたちへ向けて“謝罪”。

また、西島と中村の変身シーンについて、白石監督は「オリジナルの変身ポーズを写し鏡にしてやってもらっています。お2人の変身を現場で見たときは、体が震えて泣きそうになりました」と感動したという。
最後に、西島は「『仮面ライダーBLACK』がお好きな方は、絶対に喜んでもらえるシーンがたくさんあります。今まで仮面ライダーに触れてこなかった方も、見ていただくとただのヒーローものではない深いテーマ、人間ドラマが描かれているので、1、2、3くらいまでエピソードを見ていただくと止まらなくなると思う」と本作の魅力を紹介。
中村は「仮面ライダーで特撮なんですけれど、自分が見終わったあとにジャンルが難しい作品だなと思いました。何個か前のティザー映像のときに、『怪人たちの群像劇』だって書いてあって、これだと思いました。今を生きる怪人じゃない皆さんも感情移入できたり、共感できたりするポイントがあると思う。仮面ライダーファンの人も初めて見る人も群像劇として楽しんだほしい」とアピール。
白石監督は、同映画祭での上映を喜びつつ「50周年企画の作品なので、100周年のときに見返してもらえる作品を作ろうというのが合言葉でした。50年作り続けてくれた俳優、スタッフにこの場を借りて深く感謝を申し上げます。ありがとうございます」と、仮面ライダーシリーズに携わってきた人々へ感謝を伝えていた。
「仮面ライダーBLACK SUN」は10月28日0時にAmazon Prime Videoで配信。同映画祭ではEpisode1と2が上映される。第35回東京国際映画祭は11月2日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。
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