ジャズアニメ「BLUE GIANT」音楽は世界的ジャズピアニストの上原ひろみ 特報映像で演奏音源公開
2022年10月19日 08:00
ジャズを題材とした劇場アニメ「BLUE GIANT」の音楽を、グラミー賞受賞歴をもつ世界的ジャズピアニストの上原ひろみが担当することが決定した。主役バンド「JASS」による演奏シーンを収録した特報映像(https://youtu.be/meLG1wrDDA8)や、新ビジュアルも公開されている。
石塚真一氏による原作は、シリーズ累計発行部数880万部を突破する人気作。世界一のジャズプレーヤーを志して、高校卒業を機に仙台から上京してきたサックス奏者の宮本大が、同級生の玉田俊二、凄腕ピアニストの沢辺雪祈とともにバンド「JASS」を結成し、演奏に打ち込む日々を描く。2013年に「ビッグコミック」(小学館刊行)で連載がスタートし、16年から第2部「BLUE GIANT SUPREME」、20年から第3部「BLUE GIANT EXPLORER」が連載中。
上原は劇中音楽に加え、「JASS」のオリジナル楽曲を書き下ろし。さらに、劇中で沢辺が演奏するピアノの音源も担当する。主人公である宮本のサックスはオーディションで選ばれた馬場智章、玉田のドラムは上原の指名で「millennium parade」のドラマーとしても活躍する石若駿が担当する。
特報映像では、宮本がテナーサックスを吹き鳴らす演奏シーンなどが描かれ、音楽も披露。新ビジュアルは、宮本がサックスを携え、真剣なまなざしを投げかけてくるイラストとなっている。
「BLUE GIANT」は、23年2月17日公開。以下に上原をはじめとした3人のアーティストと、原作者である石塚氏からのコメントを掲載する。
初めて「BLUE GIANT」を読んだ時、「音が聴こえてくる」と感じました。
自分の頭の中に鳴っていたその音を、本当に再現できる日が来るなんて……。
物語を支える劇伴も担当させていただけて、感無量です。
「BLUE GIANT」には、夢と情熱が詰まっています。
監督も、この映画に携わるスタッフも、原作チームも夢と情熱で溢れる人たちでいっぱいです。
この漫画の音を鳴らしたい、という自分の夢を乗せられればと。
ありったけの情熱を込めて。
“その人が生み出す音はその人そのものを表す”と感じながら僕は日頃から音楽に取り組んでおりますが、今回初めて自分自身としてではなく別の人間として音楽制作に取り組みました。大の持つ音は“きっとまだ上手くはないけれど何故か人を惹きつける”、そんな想像をしながら大を自分に宿して、大として演奏をするにつれ、彼の音楽への情熱や貪欲さがどんどん音になって表れるような気がしました。
今回大が結成したバンド「JASS」を上原ひろみ、石若駿という最高のメンバーと担当することができ、とても良い音楽に仕上がったと思います。ぜひ劇場の特大スピーカーで「JASS」の音を全身で浴びてください。
皆様はじめましてドラマーの石若駿と申します。ジャズを題材としたこの「BLUE GIANT」という作品に携わることができてとてもうれしく思います。
ドラムの玉田の音とモーションを担当することになりますが、玉田は音楽経験がないところからドラムをスタートします。初心者のぎこちないドラミングを演ずるのがとにかく難しくもあり、試行錯誤しながら楽しく臨むことができました。玉田のまったくの初心者からだんだん上手になっていく様にも注目いただければと思います。また彼の心情の動きも私なりに音に注入させていただきました。全体の音楽を担当され、雪祈役の、上原ひろみさんと宮本大役の馬場智章さんとのトリオもとても感動的な音に仕上がりました。
この映画を観てジャズという音楽の実際のライブにも聴きにいらしていただければ本当にうれしいですが、まずは「BLUE GIANT」を何度もじっくり楽しんでいただければと思います! お楽しみに!
ジャズ界きってのピアニストの上原ひろみさんが音楽担当になってくれたことは、この上ない幸運です。サックスの馬場智章さん、ドラムの石若駿さんという真摯な若手プレーヤーたちと共に試行錯誤を重ねて映画「BLUE GIANT」の音を紡いでくれました。迫力の音楽です。音について伝えたいことはまだまだありますが、ここはグッとこらえ、皆さんが映画で楽しんでいただけたらと思います。上原さん、馬場さん、石若さん、カッケー音をありがとうございます!! 皆さん、劇場でジャズが待ってます! ご期待ください。
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