「銃は善なり」「性器は悪なり」巨大神のお告げ 「未来惑星ザルドス」日本オリジナル新予告編
2022年10月14日 18:00

初公開から約半世紀を経て11月4日から公開される、ジョン・ブアマン監督、ショーン・コネリー主演によるSF映画史上屈指の問題作「未来惑星ザルドス」。このほど、日本オリジナルの新予告編が完成し、披露された。
2293年、人類は不老不死の社会を実現した。永遠の命を持つ特権階級のエターナルズは、荒廃した外界から隔絶された透明ドームの中で優雅な暮らしを送っている。彼らは空飛ぶ巨大神像ザルドスを建立し、それを神と崇める撲滅戦士・エクスターミネーターズを操って、外界で暮らす獣人・ブルータルズの搾取と殺戮を続けていた。ある日、エクスターミネーターズのリーダーであるゼッドが、ザルドスの中に身を隠してドーム内に潜入する。
共演は「愛の嵐」のシャーロット・ランプリング。スタンリー・キューブリック監督がクレジットなしでテクニカルアドバイザーとして協力し、「2001年宇宙の旅」のジェフリー・アンスワースが撮影を手がけた。
(C)1974 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPOLATION1974年の初公開時、「未来惑星ザルドス」には 2 つの予告編が作られた。特報と呼ばれる1分弱の短い映像で、制作したのは、スタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」(64)のタイトル・デザイン、「時計じかけのオレンジ」(71)の予告編でも名高いタイトル・デザイナーのパブロ・フェッロ。それまでブアマン作品と縁のなかったフェッロの起用は、ノンクレジットで友人ブアマンに協力したキューブリックのアドバイスと推察される。
この特報は本編映像を使わず、原題ロゴにさまざまな特殊効果を施したアニメーションが中心で、作品内容はキーワードを使って暗示するにとどめている。次に作られた、本編映像をダイジェストした予告編にフェッロは関与しなかったが、特報のアニメーションが流用されている。今回制作された、日本オリジナルの新予告編はこの2つ目の予告編がベースとなっており、前半は、当時のものとほぼ同じ流れだが、後半は新たな構成となっている。
“ザールドース、ザールドース”という唸り声と共に原題ロゴのアニメーション映像が流れ、その後、浮遊する巨大神ザルドスが映し出される。「ザルドスは語り給う。汝ら選ばれし者に。銃は善なり」と巨大神は言い、大量の銃が口から吐き出される。続けて「性器は悪なり」という衝撃のお告げと同時に、ゼッド(ショーン・コネリー)が振り向き、銃口を観客に向けて引鉄を引く。
後半は、不老不死のユートピアに侵入したゼッドを映す。無限反射する鏡像の中で裸体に投射されたサイケデリックなイメージ、打ち砕かれた彫像が復元される逆転撮影など、トリック撮影の見せ場が連続し、「人類を絶滅させたい」「ここは監獄だ」「神を殺したいか」「死は生からの解放」といった作品のテーマに関わるセリフの数々がオーバーラップされていく。浮遊する巨大神が再び大きく映し出された後、永遠人コンスエラ(シャーロット・ランプリング)が指し示す男性器のイラストで締めくくられる。
11月4日からシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。
(C)1974 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPOLATION
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