香りの能力で、母の封じられた過去にタイムリープ 「ファイブ・デビルズ」不穏な予告&ビジュアル
2022年10月5日 08:00
香りの能力でタイムリープする少女と家族を描き、第75回カンヌ国際映画祭監督週間のクィア・パルムに選出されたスリラー「ファイブ・デビルズ」の予告編と日本版ビジュアルがお披露目。映像には、少女のタイムリープによって明らかになる、母と叔母の封じられた記憶を暗示するヒントがちりばめられている。
本作は、アルノー・デプレシャンの「イスマエルの亡霊たち」、ジャック・オーディアールの「パリ13区」、クレール・ドゥニの「Stars at Noon(英題)」など、フランスの巨匠たちの脚本を手がけてきた新鋭レア・ミシウスの長編第2作。「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロスが主演を務めた。舞台となる、ファイブ・デビルズという閉鎖的で小さな村を、35mmフィルムで美しくも恐ろしくとらえている。
嗅覚に不思議な力を持つ少女(サリー・ドラメ)は、こっそり母ジョアンヌ(エグザルコプロス)の香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母ジュリア(スワラ・エマティ)が現れる。その出来事をきっかけに、彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の過去へとタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。
予告編では、「プールの匂いがするノート。コーヒーも」と呟き、不思議な能力を発揮する少女を活写。ある日、ファイブ・デビルズで暮らす少女と家族のもとを、音信不通になっていた父の妹が訪れる。歓迎されない叔母の正体を探るべく、少女は香りを嗅いで、母と叔母をめぐる、10年前の秘められた記憶へと飛び込む。真実を解き明かすキーワードは、村で起きた悲劇と燃えたぎる愛。意味深なカットが続く映像は、建物が炎上する衝撃的なシーンで締めくくられている。
日本版ビジュアルは、若かりし頃の母ジョアンヌのはかなくも情熱的な記憶の一部を活写。往年のスリラーを彷ふつとさせる味わい深さを備えており、美しくも緊張感が漂う1枚に仕上がっている。タイトルとリンクするような「悪魔が真実を嗅ぎつける」というコピーが、衝撃的な展開を予感させる。
脚本も担ったミシウス監督は、ジャンルが多岐にわたる物語が生まれたきっかけについて、「脚本は、モザイクのかかった匂いに取り憑かれた女の子のアイディアから組み立てました。それは私の個人的な興味に起因しています。私は幼い頃から、香りを嗅ぎ分け、再現する訓練をしていました。しかし、それは香水業界に入りたいからではなく、もっと素朴なもの、もっと純粋に産業とは関係ない感覚的なものを探していたのです」と、自身の幼少時代の経験に触れながら語った。
「ファイブ・デビルズ」は、11月18日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほかで全国公開。
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