松山ケンイチ×長澤まさみ「ロストケア」初映像 連続殺人犯と検事の正義がぶつかり合う 主題歌は森山直太朗
2022年10月3日 05:00
松山ケンイチと長澤まさみが映画初共演を果たした「ロストケア」の初映像となる特報(https://youtu.be/K3hwQylWxbY)が披露された。あわせて、主題歌が森山直太朗の新曲「さもありなん」に決定した。
本作は、葉真中顕氏のデビュー小説「ロスト・ケア」(光文社文庫刊)を原作に、連続殺人犯と検事が対峙し、なぜ彼が殺人を犯したのかに迫るヒューマンサスペンス。松山が主人公の心優しい介護士・斯波宗典役、長澤が斯波と対峙する検事・大友秀美役を演じるほか、鈴鹿央士、柄本明、坂井真紀、戸田菜穂らが共演する。監督・脚本は、「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「そして、バトンは渡された」の前田哲が手掛けた。
早朝の民家で老人と介護士の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、死んだ介護士と同じ訪問介護センターに勤める斯波宗典。彼は、献身的な介護士として介護家族に慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が務める訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。この介護センターでいったい何が起きているのか――。大友は真実を明らかにするべく斯波と対峙する。
特報には、介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯・斯波と真相を追う検事・大友が対峙する緊迫の証人尋問シーンが収められている。映像は、白髪姿で斯波に扮した松山の「僕は42人を“救いました”」というセリフで始まる。斯波は、自分のしたことを「殺人」ではなく「救い」だと主張。その佇まいからは、ただならぬ過去がうかがえる。斯波は信念をもった目で大友を見つめ、大友はそんな斯波の言葉に押されながらも正義を貫き通すために反発する。映像の終わりには、森山が本作のために書き下ろした主題歌「さもありなん」が流れ、アコースティックギターのやさしく、繊細な音色が印象を残す。
森山は「介護という一つのテーマでも生きている人の数だけ無数の問題と途方もない答えがあって、何が善で悪なのかはそれぞれ倫理観、置かれている立場によって異なります」とコメント。「大切なのはその『異なり』を寄り添い見守ること。是か非か、ありか無しかを問い合うより無意識の視点で相手の想いを感じること」と語り、主題歌は「そんな普遍の優しさから生まれた一曲」と曲に込めた思いを明かした。
前田監督は、「初めて聴いた時の、心にゆっくりと沁みていき魂が解き放たれる感覚を一生忘れません」と主題歌を絶賛。プロデューサーの有重氏も「我々の理想の楽曲であり、ラストに流れるこの曲が必ずや観客の心を癒してくれるだろうと思っています」とコメントを寄せた。
「ロストケア」は、2023年3月に全国ロードショー。森山、前田監督、プロデューサーの有重氏のコメント全文は以下の通り。
前田監督からお話をいただき「さもありなん」という曲ができました。
介護という一つのテーマでも生きている人の数だけ無数の問題と途方もない答えがあって、何が善で悪なのかはそれぞれ倫理観、置かれている立場によって異なります。
大切なのはその「異なり」を寄り添い見守ること。
是か非か、ありか無しかを問い合うより無意識の視点で相手の想いを感じること。
「さもありなん」はそんな普遍の優しさから生まれた一曲です。
泡と化す宇宙の言葉。境のない世界になることを願いながら。
森山直太朗さんに、映画のイメージを掴んでもらうため編集前の一部の映像をご覧いただきました。
森山さんは映画のテーマを深いところで感じとられ、私が思い描いていたものからさらに飛躍させた素晴らしいアイデアを提案してくれました。
森山さんが映画と真摯に向き合ってくださった結果。映画を大きく包み込んでくれた、真の意味での映画主題歌を作ってくれました。
私は初めて聴いた時の、心にゆっくりと沁みていき魂が解き放たれる感覚を一生忘れません。
森山さんに出会えたことは、映画にとっては必然であり、私にとっては感謝とともに貴重な同志を得た気持ちです。ありがとうございました。
2025年、団塊の世代と言われる800万人が75歳以上となり、国民の4人に1人が後期高齢者となる日本は超高齢化社会を迎えます。
そんな時代だからこそ介護、親子という題材を真正面に見据えた映画を製作したいと思いました。
映画では答えの見えない問題を描きつつ、それでも生きてゆくという希望を感じてもらいたい。
そんな話を監督とする中で主題歌は森山直太朗さんに是非お願いしたいと思いました。
森山さんに書き下ろしていただいた楽曲「さもありなん」は我々の理想の楽曲であり、ラストに流れるこの曲が必ずや観客の心を癒してくれるだろうと思っています。
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