淺雄望監督「ミューズは溺れない」に佐久間宣行氏、尾崎世界観らが絶賛コメント
2022年9月28日 17:00

9月16日から10月6日までテアトル新宿で開催中の「田辺・弁慶映画祭セレクション2022」の大トリ作品として、30日から淺雄望監督の長編デビュー作「ミューズは溺れない」が公開される。それに合わせて、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏、クリープハイプの尾崎世界観らからコメントが寄せられた。
作品は、アイデンティティのゆらぎ、創作をめぐるもがきなど、葛藤を抱えながらも社会の海へ漕ぎ出そうとする高校生たちの最後の夏を瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメント。淺雄監督は、大九明子監督などの作品で助監督をつとめながら中・短編を製作してきた。本作で第22回TAMA NEW WAVE、第15回田辺・弁慶映画祭のふたつの映画祭でグランプリを含む6冠を達成している。
主人公の朔子を演じるのは、300人のオーディションから選ばれた主演作「この街と私」が注目を集めた上原実矩。朔子と相対する西原役には「ジオラマボーイ・パノラマガール」など性別を問わず様々な役で活躍する若杉凩。朔子の親友・栄美役に「わたしの見ている世界が全て」でマドリード国際映画祭にて主演女優賞を受賞した森田想。そのほか渚まな美、桐島コルグ、川瀬陽太、広澤草などが脇を固める。
佐久間氏は「自分がおかしいと思い悩む、すべての人に見てほしい。『それは、私が決めることだよ』とこの映画は言ってくれる。素晴らしい青春映画だ。」と絶賛。尾崎世界観は「ずっと何かを作ることでバランスを保ってきたので、主人公に共感しました。その不安定な状態が意外と心地いいことも、誰かの作品に対する妬みも、全部よく知っています」とコメントを寄せている。
さらに、お笑いコンビのザ・マミィ林田洋平から「作っては壊し、書いては消し、大切な何かをかき集めて、朔子さんが船を作ったように、淺雄監督もこの映画を作っていったんだ。画1つ、音1つ、どこをとってもそれがビシビシと伝わってきて、心が震えた」、ドラァグクイーンで美術家のヴィヴィアン佐藤からは「この映画体験が、まるで奇跡を孕む聖書のようだった」とのコメントが届き、それぞれの視点から本作の魅力を語っている。
なお上映期間中、佐久間氏、大九監督ほかゲストを迎えたトークイベントが予定されており、限定ポストカードの来場者プレゼント企画も実施予定。「田辺・弁慶映画祭セレクション2022」は新宿に続き10月14日から20日までシネ・リーブル梅田でも開催される。
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