横浜流星&清原果耶、3年ぶり共演でお互いの成長を実感「たくましくなった」「背中が大きく見えた」
2022年9月27日 19:00

水墨画の世界を題材にした砥上裕將氏の青春小説を実写映画化した「線は、僕を描く」の完成報告イベントが9月27日、都内で行われ、主演の横浜流星、共演する清原果耶、細田佳央太、江口洋介、三浦友和、小泉徳宏監督(「ちはやふる」)が出席。水墨画をテーマにした作品にちなみ、全員が黒を基調としたファッションで登場した。
家族を不慮の事故で失ったことで深い喪失感を抱えていた大学生の青山霜介(横浜)が、アルバイト先の絵画展設営現場で水墨画と運命的な出会いを果たし、白と黒のみで表現されながら、色鮮やかに広がる世界に魅了されていく。

水墨画家・小林東雲氏のもと、1年以上の時間をかけて水墨画の練習を繰り返した横浜は「墨と水と筆と紙だけで、こんなにも美しい世界が広がることに感銘を受けました」と振り返り、「水墨画を通して自分と向き合えて、大事なことに気づけた。本当に幸せな時間でした」と役柄同様、水墨画の世界にすっかりのめり込んだ様子。完成した本編は「水墨画をダイナミックに、エンターテインメントとして描いているので、誰もが楽しめる作品になった。少しでも興味を持ってもらえれば」とアピールした。

清原が演じるヒロインの篠田千瑛は、水墨画界の巨匠・篠田湖山の孫で霜介にライバル心を抱くという役どころ。横浜とは「愛唄 約束のナクヒト」以来、およそ3年ぶりの共演となり、「この数年でたくさんの経験を積まれて、背中が大きく見えました。現場を引っ張る感じがすごかったです」と横浜に対する現在の印象をコメント。「霜介が水墨画にどんどんハマっていく姿から、熱いものがにじみ出ていて。それは流星くんが役柄と水墨画に向き合った証しなんだと思えて、見ていて応援したくなる」と語った。

そんな清原の発言に、横浜も「年齢は(自分より)下ですけど、役者としてリスペクトしていますし、芯があってすさまじい集中力の持ち主。信頼が置ける存在で、以前よりさらにたくましくなった彼女を見て、刺激をたくさんもらいました」と力説。3年ぶりの共演を通して、お互いの成長を実感していた。

そんな2人に対し、ウィットの利いた返しを見せたのが、霜介を水墨画の世界へ導いた湖山を演じる三浦。横浜の印象を問われると、「原作と脚本を読んで、最初は流星くんが主人公って、ちょっと違うかもなと思った」と明かし、「都会的だし、二枚目過ぎる。ナルシズムを楽しんでいる感じがしていたが……、会う前の印象ですよ(笑)、それが偏見だったと気づいた。コンビニの袋に台本や携帯(電話)を入れて現場に来るんですよ。バッグ持っていないのって(笑)。でも、それでこそ霜介だなと」と太鼓判。孫を演じる清原に対して「最初はバリアがあって、とっつきにくい印象だった。きっと僕のほうもそうだったはず」と振り返ると、清原は「私も三浦さんと何とかお話がしたくて、すっと隣に座ったら、話してくださった。それがうれしくて」と声を弾ませていた。
「線は、僕を描く」は、10月21日に全国公開。アーティストのyamaとVaundy(バウンディ)が初タッグを組み、主題歌と挿入歌を手がけている。
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