「気がついたら、マイケル・ベイも参加」 コロナ禍を逆手に取った「ソングバード」制作秘話
2022年9月14日 12:00
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“ハリウッドの破壊王”マイケル・ベイがプロデュースを務めたパンデミックスリラー「ソングバード」が、10月7日から公開される。アダム・メイソン監督ら製作陣が撮影を振り返り、制作秘話を語った。
ウイルスに免疫がある運び屋ニコは、ロックダウン下で恋に落ち、ドアやスマートフォン越しに愛を通わせる恋人サラと、いつか顔を合わせて触れ合うことを夢見ていた。しかし、ウイルスの脅威がさらに増し続けるうち、サラの感染が疑われはじめ、施設に隔離されそうになる。組織の陰謀が渦巻く中、ニコはサラを救う唯一の方法を求めて、荒廃したロサンゼルスの街を必死に駆け抜ける。
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本作は、新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう2020年7月、ロックダウン下のLAでiPhone、GoPro、監視用カメラを用いて撮影が行われた。
メイソン監督は、数々の作品でタッグを組んできたサイモン・ボーイスから「携帯電話とノートパソコンで、仲間たちと一緒に映画を作らないか」と誘われ、本作に参加することに。当時のことについて、「僕たちは、その日のうちに10ページにわたるアウトラインを書き上げた。それには、ロックダウン中でもいかに前進し、最高にエキサイティングなものを作っていくかという、いわゆる“招集”を呼びかけるような意味もあったよ」と振り返る。
未曾有のパンデミックの真っ最中に、現在の状況がさらに悪化した未来を描くというスリリングな試みに、「パラノーマル・アクティビティ」「アナベル」「パージ」といった人気ホラーシリーズの制作陣が集結した。さらに「気がついたら、マイケル・ベイもチームに参加していたよ」と明かす。ベイは「監督とこの映画を支えるためにできる限りのことをする」と、セカンドユニットの撮影にも加わった。
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撮影は2020年7月、新しいガイドラインのもと、わずか17日間で実施された。プロデューサーのジャネット・ボルトゥルノは「州政府や郡、市、そしてロサンゼルスの労働組合や、より広範囲な映画製作共同体と協力し合って、安全に仕事を再開する方法を発見したの。感染者を出すことなく、撮影もポストプロダクションも終えて、完成させることができた」と苦労を明かし、映画の完成を喜ぶ。
メイソン監督も「従来の撮影だと、最近僕らみんなに課せられている厳しいコロナ対策に苦労すると思う。だから、僕たちはこれらの新しいルールや規制を最適化できるように、この映画に工夫を加えたんだ。制限があると、創意工夫が生まれる。この映画は、創意工夫に富んでいるんだ」と自信を覗かせる。
メイソン監督と共に共同脚本を務めたボーイスは「脚本の執筆も撮影も最高にエキサイティングだったよ。僕がページに書いていることが、僕の周囲でも同時に起こっているような感じがしたからね。例えば、外出禁止令が敷かれていて、ヘリコプターが脅すようにして見張っている場面を書いていると、アダムが言うんだ。『それはちょっとディストピア的過ぎるし、あまりにもSFっぽい』とね。でもその日の午後には、僕の家の上をヘリコプターが飛んで外出禁止令を告知したんだ」と現実世界とのリンクを明かす。
また、メイソン監督は本作のテーマについて「僕たちがこれまでに体験したロックダウンがあと数年続いたらどうなるかを考えてみた」と話し、その結果、意外にも「作品のメインテーマは、一緒にいることのできない恋人たちのラブストーリーなんだ。この気の毒な恋人たちは、悲惨な状況の中で、何とか一緒になろうと奮闘するんだよ」と語る。「今起こっていることを取り上げて、それにひねりを加えたんだよ。今現在僕たちが住んでいる世界の、言わばタイムカプセルなんだ。でも何よりも、観客が最高に楽しめるような、娯楽性の高い、アクションたっぷりのラブストーリーにした」と、本作の魅力を紹介している。
「ソングバード」は10月7日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
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