「フィリピンパブ嬢の社会学」映画化 偽装結婚の背景をリアルに描く異色のラブストーリー
2022年8月31日 22:00

中島弘象氏による実体験を描いた新書「フィリピンパブ嬢の社会学」が映画化、2023年に公開予定と発表された。前田航基が単独初主演を務める。
フィリピンパブの裏側で未だ行われている偽装結婚のリアルを背景に、多文化共生のあり方を描いた異色のラブストーリー。監督は「能登の花ヨメ」「ママ、ごはんまだ?」「あしやのきゅうしょく」の白羽弥仁。主人公の中島翔太役の前田にとって、2011年に公開された是枝裕和監督作「奇跡」(弟の前田旺志郎とのダブル主演)以来、11年ぶりの主演、単独としては初主演となる。
ヒロイン・フィリピンパブ嬢のミカ役には、映画初出演となる一宮レイゼル。東京、愛知で開催されたオーディションにて抜擢された。本作は愛知県春日井市を舞台に、8月30日にクランクイン予定。フィリピン本国での撮影も予定されている。
白羽弥仁監督
2018年のある日、「フィリピンパブ嬢の社会学」という本を読み終わって映画化を熱望した私は、SNSを通じて中島さんとコンタクトを取り、すぐさま名古屋へと向かいました。それから4年余、本日ようやくクランク・インを迎えるに至りました。タイトルに社会学とありますが、私には今時珍しい純愛ストーリーというのが第一印象でした。ロミオとジュリエットは悲恋に終わりますが、本作の二人はあらゆる障害にもめげず、ポジティブに突き進んで行きます。彼らの愛を描くことで時代の閉塞感に風穴を開ける作品にしたいと思っています。
「フィリピンパブ嬢の社会学」を出版して5年。生まれ育ち今でも生活している春日井市で映画化されること、本当に嬉しく思います。フィリピンパブを研究しようと訪れた店で偶然隣に座った女性と交際し、結婚するまでの間、今、フィリピンから若い女性たちが日本のフィリピンパブにどのように来て、どのような環境で働いているかが見えてきました。僕も彼女も沢山の問題に直面し、一つずつ乗り越えてきました。実際に彼女と経験したことが、どのように映画で描かれていくのか楽しみにしております。
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