アーロン・テイラー=ジョンソン、6歳からの俳優人生を振り返る ロカルノ映画祭で受賞
2022年8月8日 12:00
今年75周年を迎えたロカルノ国際映画祭が8月3日(現地時間)に開幕し、8000人を収容する名物広場ピアッツァ・グランデで、伊坂幸太郎氏の小説「マリアビートル」を映画化した「ブレット・トレイン」が、オープニング作品として上映された。上映前には、若手の傑出した才能に与えられる「エクセレンシー・アワード」に選ばれた、アーロン・テイラー=ジョンソンの授賞式が開催された。
妻で監督のサム・テイラー=ジョンソンを伴ってロカルノを訪れた彼は壇上に上がると、あたりを見回しながら感激した様子で、「これほど大きな広場でたくさんの観客を前にして、正直ものすごく気後れしています(笑)」と挨拶。そして用意してきた長いスピーチのテキストを読み始めた。
「僕はいつも、本業は父親で俳優業はパートタイムと答えるんです(笑)」とジョークを言ったのち、「俳優業はチームワークです。ひとりの力ではなく、共同作業であり、周りから刺激やエネルギーをもらいます。(中略)『ブレット・トレイン』でも素晴らしいチームに恵まれ、その一員になれたことはとても光栄でした。そしてこの歴史ある映画祭でこうした名誉ある賞をもらえたことに、本当に感謝しています」と語り、拍手を浴びた。
本作で、ブラッド・ピット扮する主人公レディバグと同じ電車に乗り合わせる謎の殺し屋のひとり、タンジェリンに扮したテイラー=ジョンソンは、レディバグと激しいバトルを繰り広げる。上映の前にはデビッド・リーチ監督とピットのサプライズ・ビデオ挨拶も上映され、会場を沸かせた。
さらに、翌日にはテイラー=ジョンソンのティーチインが開催された。パンデミック中に撮影された本作について、「日本に行ける! と期待していたけれど、全部スタジオで撮った(笑)。僕らは1日に何度も検査をしながら撮影をしたけれど、撮影自体はとても楽しかったし、ブラッドは本当にクルー思いの仲間(デュード)。俳優のなかにはたまに、もう二度と共演したくないと思う人もいたりしますが(笑)、この作品のチームは素晴らしく、ブラッドは頼れる人格者でした」と回想した。
また6歳でスティーブン・ダルドリー演出の舞台に立って以来、子役として活躍し、成人してからはジョン・レノンに扮した「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」やサイコパスを演じた「ノクターナル・アニマルズ」など、幅広い役柄をスクリーンで演じてきたキャリアを振り返った。とくに「ノクターナル・アニマルズ」では、「トム・フォード監督がなぜ、僕にあの役ができると思ったのかはわからない(笑)。でも彼と仕事がしたかったので、自分にとっては願ってもない機会だった。ただし、とてもダークな役柄だったので、準備期間は家族と離れてひとりモーテルで暮らし、サイコパスの心理を研究した」と、変幻自在な演技の秘密を明かした。(佐藤久理子)
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