川村元気監督「百花」、サン・セバスティアン国際映画祭オフィシャル・コンペ部門に選出!
2022年8月2日 18:15

菅田将暉と原田美枝子が主演する川村元気監督作「百花」が、第70回サン・セバスティアン国際映画祭オフィシャル・コンペティション部門に選出されたことが明らかになった。
サン・セバスティアン国際映画祭は、1953年から続くスペイン最大の映画祭。毎年約200作品の映画が上映され、カンヌ国際映画祭や米アカデミー賞を席巻した濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」も正式出品され、大きな話題を呼んだ。同映画祭のコンペティション部門に長編初監督作が選ばれるのは異例のことで、現地での反応に大きな注目が寄せられる。
選出の報を受け、菅田は「撮影中から、なるべく多くの方に、そして世界中の方に観てもらえたら、と語っていた監督の願いが叶って嬉しいです」と話している。原田も、「海外の映画祭の面白いところは、映画が日本という国を出て通じ合えるものになっているかどうかがわかるところだと思っています。なので反応がすごく楽しみですね!」とコメントを寄せた。
(C)2022「百花」製作委員会プロデューサーとして同映画祭に参加したことのある川村監督は、「素晴らしい映画祭のコンペティション部門に初監督作を呼んでいただいたことを大変光栄に思います。記憶をめぐる親子の小さな物語が、日本の俳優たちのパフォーマンスが、国境を越えてどう受け止められるか、とても楽しみにしています」と喜びをにじませている。
川村監督が平瀬謙太朗と共同で脚本を執筆した映画では、菅田は記憶を失っていく母と向き合う息子・葛西泉、原田は全てを忘れていくなかで様々な時代の記憶を交錯させる母・百合子に扮し、親子の愛と記憶を巡る物語を紡いだ。長澤は初めての出産を控える泉の妻・葛西香織、永瀬が百合子の秘密を知りある事件と深い関わりを持つ男・浅葉洋平に息吹を注いだ。
同映画祭は9月16~24日に開催される。映画は、9月9日に全国で公開。
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