磯村勇斗「大切な作品になった」 初主演映画「ビリーバーズ」に強い思い入れ
2022年7月9日 16:43
カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹氏の同名コミックを実写映画化。俗世の汚れを浄化し、安住の地を目指すため、孤島で修業を重ねるカルト信者の男性2人と女性1人。そんな彼らの異常な日常は、些細な綻びをきっかけに、バランスを失っていく。

「ヤクザと家族 The Family」「東京リベンジャーズ」など話題作への出演が続く磯村にとって、本作が初の主演映画。純粋な信仰心と抑えきれない欲望の間で揺れ動く主人公のオペレーター役を演じ、「初主演が『ビリーバーズ』で良かったと確実に言える。大切な作品になった」と強い思い入れ。「普遍的なものより、過激というか、こういう挑戦的な作品を好んでしまいますし、今後原点に戻りたいと思ったら、宇野さんの顔を思い出したい(笑)」とユーモアを交え、本作への思いを語った。


副議長と呼ばれるヒロインを演じた北村は、「気づかいを気づかいと思わせない。人間性が表れているのかな」と磯村の座長ぶりに感服。孤島のリーダーでもある狂気的な議長にふんした宇野も「コーヒーを飲みたいなと思っていたら、磯村くんがさりげなくコーヒーを買ってきてくれた」と舞台裏のエピソードを披露した。当の磯村は「宇野さんの顔に、コーヒーが飲みたいって書いてあった」と涼しい表情で、「この3人でなければ成立しなかった。共演者の相性がこんなにもいいことはない」と北村と宇野に感謝を示していた。

過激な内容ゆえ、映像化不可能とも言われた問題作。長年の原作ファンである城定監督は、その世界観を尊重しながら、脚本を執筆し、唯一無二の映像世界を作り上げた。「企画がなかなか進まず、4~5年がかりでようやく完成した。ビックリするシーンもありますし、皆さんの感想が楽しみ」と期待を寄せ、「見ていると、島で一緒に生活する住人になっていく。そんな錯覚に陥る」と役柄に没入したキャスト陣をたたえていた。
(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
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