実写映画「耳をすませば」ビジュアル&原作者・柊あおいのコメント披露 劇中歌は「翼をください」に決定
2022年5月27日 07:00
清野菜名と松坂桃李が共演する実写映画「耳をすませば」のティザービジュアルと場面写真5点、原作漫画を手がけた柊あおい氏のコメントが発表された。あわせて、劇中歌が「翼をください」であることも明らかになった。原作の中学校時代から10年後を描く本作のなかで、日本とイタリア、離れて過ごす月島雫と天沢聖司の思いに寄り添う歌詞に注目だ。
原作は、柊氏が1989年に少女コミック誌「りぼん」(集英社刊)で発表した同名青春恋愛漫画。読書が大好きな中学生・雫が、夢に向かって生きる聖司と出会い、思いを寄せ合うようになるさまを描いた。95年にスタジオジブリが同作をアニメ映画化した「耳をすませば(1995)」は大ヒットを記録し、いまなお多くのファンを魅了している。
平川雄一朗監督(「記憶屋 あなたを忘れない」「約束のネバーランド」)がメガホンをとる実写版では、漫画やアニメ映画で描かれた雫と聖司の中学生時代の物語はもちろん、新たに完全オリジナルストーリーとなる10年後の物語を紡ぐ。清野と松坂が大人になった雫と聖司、安原琉那と中川翼が中学生時代のふたりを演じる。
ティザービジュアルは、中学生時代の雫と聖司が自転車に乗って土手の上を走っているものと、10年後、ふたりが再び同じ場所に立ち、向かい合っているもの。長い月日を経て、変わりゆく街の風景とともに、ふたりの関係にどのような変化が訪れたのか、思いをめぐらせたくなるビジュアルに仕上がった。
場面写真には、机に向かう雫と、チェロを演奏する聖司という、大人になったふたりを活写。さらに、中学生時代のふたりをとらえたカットは、原作やアニメ映画の名シーンを彷ふつとさせ、猫のムーンの姿も確認できる。
原作者の柊氏は、実写映画化について、「『耳をすませば』を描いて33年、アニメ映画化から27年。映画を見て育ったスタッフの方々の熱い思いを伺って、『10年後の物語』という新しい切り口に興味を惹かれました」と語る。「今、新たな実写映画が生まれて、すっかり原作者の手を離れて歩いているキャラクター達が不思議です。けれども、どんな世界を見せてくれるのかドキドキワクワク見守る思いは、やっぱり親なのでしょうね。思わぬパンデミックで暗い世相になってしまいましたが、この映画で少しでも世界が明るくなればと願っております」と、願いをこめた。
読書が大好きで元気いっぱいな雫は、図書貸出カードで名前をよく見かける聖司と、あるきっかけで“最悪の出会い”を果たす。ともに夢を持つふたりは次第に惹かれ合うが、雫は聖司から夢を叶えるためイタリアに渡ると打ち明けられる。ふたりは離ればなれになってもそれぞれの夢を追いかけ、10年後、また必ず会おうと誓い合う。
それから10年後の1999年、雫は児童書の編集者として出版社で働くかたわら、作家の夢を追い続けていたが、思うようにいかずもがいていた。一方、イタリアにいる聖司も順風満帆とはいえない日々を送っていた。お互いの存在を支えとして、ともに夢に向かって奮闘するふたりだったが、雫はある日、仕事で大きなミスをしてしまい、仕事か夢のどちらをとるか、選択を迫られる。
実写映画「耳をすませば」は、10月14日公開。
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