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ムロツヨシ“見返りを求める男”に豹変、岸井ゆきのは“恩を仇で返す女”に…不穏な予告&炎上するポスター完成

2022年4月25日 04:00

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王道のラブコメ映画のようだが、右下の部分が炎上する意味深なビジュアル
王道のラブコメ映画のようだが、右下の部分が炎上する意味深なビジュアル
(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

ムロツヨシ岸井ゆきのが共演する、吉田恵輔監督作「神は見返りを求める」の予告編、ポスタービジュアル、場面写真が一挙にお披露目。あわせて、下北沢発の音楽ユニット「空白ごっこ」が主題歌「サンクチュアリ」、挿入歌「かみさま」を手がけていることがわかった。2曲が使用された映像には、“見返りを求める男”田母神尚樹(ムロ)と、“恩を仇で返す女”ゆりちゃん(岸井)の背筋が凍るやりとりが切り取られている。

ヒメアノ~ル」「空白」などで知られる吉田監督が新作の題材に選んだのは、YouTuber。いまや子どもたちが憧れの職業に挙げるほど“市民権”を得てきたYouTuberという職業を通して、人間であれば誰もが持つ欲、嫉妬、本音と建て前といった醜さや葛藤を鮮烈に描く。ムロと岸井のほか、若葉竜也吉村界人淡梨柳俊太郎が顔をそろえた。

画像2(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

イベント会社に勤務する田母神は、合コンで知り合ったNGなしの底辺YouTuber・ゆりちゃんこと川合優里に出会う。田母神は再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで“神”であるかのように見返りを求めず、YouTubeチャンネルを手伝うように。ふたりは人気が出ないながらも力を合わせて前向きに頑張り、互いに良きパートナーになっていくが、あることをきっかけに、その関係は一変する。

画像3(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

予告編の前半では、疾走感のあるポップな音楽とともに、ふたりの出会いを活写。田母神はゆりちゃんと青春のようなキラキラした時間を過ごすが、YouTube登録者数はなかなか増えない。そんなある日、ゆりちゃんは、ひょんなことから知り合った人気YouTuberのチョレイ(吉村)から「(動画を)もっとポップでかわいくした方がいいんじゃない?」と助言を受け、「田母神さんのセンスはちょっと古いのかな……」と呟く。

画像4(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

そして映像の雰囲気は、不穏な音とともに一変する。親切だった田母神は覆面を被り、「ゴッドTです。世の中の悪を罰していきたいと思います」と宣言し、一方のゆりちゃんも容姿や振る舞いがまるで別人に。不穏なカットが怒涛の勢いで切り取られたあと、最後は田母神の「これ流したら全部晒されるからな。毎日ビクビクして過ごせよ」という強烈な一言で締めくくられている。

画像5(C)2022「神は見返りを求める」製作委員会

ポスターは、ピンクと黄色のポップな背景に、着ぐるみ・ジェイコブを着た神のように優しい男・田母神と、ひたむきに頑張る底辺YouTuber・ゆりちゃんをとらえたもの。一見、王道のラブコメ映画のようなビジュアルだが、右下の部分が静かに燃えている――ふたりの関係の変化を予感させ、本作で描かれるYouTuberの炎上を想起させる象徴的な1枚に仕上がった。なお劇中では、ムロが実際にジェイコブとして、さまざまなことに挑戦しており、その動きにも注目だ。

音楽を手がける「空白ごっこ」は、切ない歌声が特徴のボーカリスト・セツコと、ボーカロイドシーンでも活躍するコンポーザー、koyoriと針原翼の3人で構成されるユニット。結成2周年を迎え、同ユニット初となる映画の主題歌「サンクチュアリ」と、挿入歌「かみさま」を書き下ろした。2曲のデジタルシングルは、6月22日に発売される。

神は見返りを求める」は、6月24日から東京のTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国で公開される。「空白ごっこ」メンバーのコメントは、以下の通り。


【セツコ】
 「神は見返りを求める」主題歌、挿入歌を担当させていただけたこと、本当に嬉しく思ってます。純度の高い関係性に見えた2人がどんどんと拗れていく有様を画面の外から全部見た上で、どちらの曲も2人だけの世界を描いた楽曲にしました。ぜひ最後まで楽しんでください!
【koyori】
 お話をいただいた時、この途轍もなくリアル?なラブストーリーを楽曲として描くにはどうしたら良いか、ということをすごく考えました。明るい曲なのか、暗い曲なのか、はたまた切ない曲なのか。どれも合う様な気がして、どれも合わない様な気がする。ぐるぐるとしていました。でも、そういう事を悶々と考えていたら、僕らでしか表現出来ない様な、そんな塩梅の楽曲が出来上がりました。様々な表情を見せるこの物語を、様々な角度から飾る事が出来ていたら、とても嬉しいです。
【針原翼】
 お話をいただいた当初から吉田監督とディスカッションをする機会をいただけたり、とても身の引き締まる制作時間でした。監督からのお話も今回の物語も、空白ごっこにぴったりだなと思いました。映画も楽曲もすごく良い仕上がりになっているので、みなさんぜひ劇場でご覧ください!

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