ムロツヨシ豹変! 吉田恵輔監督新作「神は見返りを求める」の題材はYouTuber

2022年2月26日 17:00


ティザービジュアルはラブ&ポップだが……
ティザービジュアルはラブ&ポップだが……

吉田恵輔監督の最新作でムロツヨシが主演する「神は見返りを求める」が、初夏に公開されることが明らかになった。今作の題材は、YouTuber。ムロは岸井ゆきの若葉竜也吉村界人らとともに「恩を仇で返す女」と「見返りを求める男」の心温まりづらいラブストーリーを紡ぐ。

ヒメアノ~ル」「空白」などで知られる吉田監督が、新作の題材に選んだのがYouTuber。今や子どもたちが憧れの職業に挙げるほど“市民権”を得てきたYouTuberという職業を通して、人間であれば誰もが持つ欲、嫉妬、本音と建て前といった醜さや葛藤を鮮烈に描く。

ムロが演じる主人公の田母神尚樹はイベント会社勤務で、合コンで知り合ったNGなしの底辺YouTuber・ゆりちゃん(岸井)が再生回数に思い悩んでいることを不憫に思い、まるで「神」であるかのように見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。人気が出ないながらも力を合わせて前向きに頑張り、ふたりは良きパートナーになっていくが……。あることをきっかけに、ふたりの関係が豹変する。

今回の発表に合わせて、特報映像(https://youtu.be/0aZkkY2N52w)とティザービジュアルもお披露目された。特報では、田母神とゆりちゃんがYouTube登録者数増を目指し、様々な事にチャレンジ。田母神は自社で使い古された着ぐるみ・ジェイコブを着用し、ゆりちゃんと一緒に「踊ってミタ」を撮影するなど仲を深めていく。このままふたりの恋が始まるのかと思いきや……、映像の最後に田母神が叫び狂い豹変するさまが映し出されている。一方、ティザービジュアルではゆりちゃんとジェイコブがポージングしているラブ&ポップな仕上がりになっており、物語の行方が気になるところだ。

なお今作には、若葉が田母神と同じイベント会社に務める後輩・梅川役、吉村が有名YouTuber・チョレイ役、淡梨が同じく有名YouTuber・カビゴン役、柳俊太郎が新進気鋭のデザイナー・村上役で出演し、それぞれがクセの強い業界人を好演している。「見返りを求める男」は初夏、全国で公開。

ムロ、岸井、吉田監督のコメント全文は、以下の通り。

ムロツヨシ

今の世相をこんな描き方するなんて。どう演じよう?などと考えていたが、結果、自分ではない自分を観ることになった。

"演じている自分"にここまで腹立ってムカついたこともない。無様な姿にここまで憐れんだこともない。

笑ってしまうほどに。

仕上がりを観た後、監督に感謝し、そして言ってしまいました。

「監督、あなたすごいです」

この時代にこの役を演じられたことを少しだけ喜べたんです。

岸井ゆきの

久しぶりの吉田組、毎日笑い転げて夢のような現場でした。

短くもたのしい時間を過ごした男女が、欲望や嫉妬ですれちがい、いがみ合うけれど心の底からは嫌えない。嫌えないから罵りあう。

素直になれたら別の結末があったはずの、ダサくて滑稽な愛憎のお話。

誰かとはぐれてしまった人に見てほしいです。

みんな必死に生きてます。必死に生きて、この有様です。みんなどこか、身に覚えがあるかも?

劇場でお待ちしています

吉田恵輔監督

久しぶりにキュンとする作品を作りました。

まあ、私のキュン感覚はだいぶズレてる気がしますが……。

「恩を仇で返す女」と「見返りを求める男」の心温まりづらいラブストーリーを楽しんでもらえたら幸いです。

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