アフガニスタンの女性監督が描く、カブールで生きる女性のリアルなドラマ「明日になれば アフガニスタン、女たちの決断」5月6日公開
2022年3月20日 08:00

ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門出品作で、アフガニスタン映画機構(Afghan Film)初の女性会長を務める新鋭サハラ・カリミの長編監督デビュー作「明日になれば アフガニスタン、女たちの決断」が、5月6日から公開される。
義父母の面倒を見ながら家事に追われる孤独な妊婦。7年間浮気し続けた夫と離婚を決意するも、妊娠が発覚した高学歴のニュースキャスター。妊娠したと同時に姿を消した恋人がいながら、いとこのプロポーズを受け入れた18歳の少女――年齢、生活環境、社会的背景が異なる3人のアフガニスタン女性が初めて直面する人生の試練をそれぞれ描いたオムニバスドラマ。アフガニスタンの女優を起用し全編カブールで撮影された。
カリミ監督は、1985年生まれのイランのアフガニスタン難民二世。15歳の頃、2本のイラン映画に出演。これをきっかけにスロバキアで映画を学び始め、映画監督として博士号を取得。その後 30本以上の短編映画やドキュメンタリー映画を制作し、国際映画祭で多数の受賞実績を持つ。
2021年8月、イスラム原理主義組織タリバンによって制圧されたアフガニスタン。タリバン政権下となり、女性権利の向上に取り組む“女性問題省”は廃止となり、カブール掌握後初の会見で、タリバンの報道担当幹部は女性の権利は「シャリア(イスラム法)の枠組みの中」で尊重されると発表されたが、その真意はまだ明かされない。世界が懸念する中、カブールで生きるリアルな女性たちの生活をうかがい知ることのできる1作だ。
アフガニスタンの首都カブール。妊婦のハヴァは認知症を患う義母の世話をしながら、家事に追われる日々を送っている。身重の彼女を気遣うことなく、用事を言いつける義父と、連日のごとく友人を自宅に招き入れる夫。そんな彼女の唯一の喜びは、お腹の中にいる子どもと話すことだけだった。一方、ニュースキャスターのミリアムは結婚していた7年もの間、浮気三昧だった夫と離婚しようとしていたが、妊娠していることが発覚する。復縁を懇願する夫ファリードにうんざりしながらも、仕舞い込んでいたウエディングドレスを手にするミリアム。そして、結納の日を迎えたアイーシャには家族に言えない秘密があった。問題を解決するため、友人のマルジェに協力を仰ぐアイーシャだったが、そのためには多額のお金が必要だった。 5月6日から、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
監督・共同脚本 サハラ・カリミ
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