「KAPPEI」救世主は西畑大吾!? 伊藤英明&古田新太が「大河とか朝ドラに出て」とべた褒め
2022年3月18日 19:53
伊藤英明主演のコメディ「KAPPEI カッペイ」が3月18日、全国322館で公開された。伊藤をはじめ、上白石萌歌、西畑大吾(「なにわ男子」)、大貫勇輔、古田新太、山本耕史、小澤征悦、メガホンをとった平野隆監督が、東京・TOHOシネマズ六本木での舞台挨拶に立った。
会場を見渡した伊藤は、西畑のファンが持つ多くのうちわを発見し、「すごいですね今日は! 大吾だらけですね」とほほ笑む。そして、「今日は大ちゃんを中心に進めていきたいと思います」という伊藤の言葉をきっかけに、キャスト陣が西畑を持ちあげる流れに。西畑の挨拶中、その様子を強すぎる眼力で、じっと見守っていた小澤は、「撮影でいちばん嬉しかったことは、大吾と仲良くなれたことです」とおどけ、古田も「西畑くんはこれからどんどん上に上がっていくと思うので、僕はついていきたいと思います」と続くと、西畑は眉を下げ、困ったような表情を浮かべていた。
その後も、キャストたちの悪ノリはとまらない。物語にちなみ、「自分にとっての救世主」を発表するコーナーで、伊藤は「『なにわ男子』のデビュー曲の『初心LOVE(うぶらぶ)』です。今日は西畑くんに乗っかっていこうと(笑)。宣伝のなかで、『KAPPEI』の世界観が『初心LOVE(うぶらぶ)』に合うと思ったんですよ。そしたら、即座に大ちゃんに『違う』って言われて。でも、今日パンフレット見たら、大ちゃんが同じことを言っていたんですよ。どういうことなんですか!」と詰め寄る。
“パクリ疑惑”をかけられた西畑は、「やっぱり楽曲がかわいらし過ぎるので、この世界観には合っていないなと思ったんですけど、『うぶらぶ』っていうゴロが良くて……。『勝平のうぶらぶを描いた作品です』と、コメントのシメに使わせて頂きました」と謝罪。説明のなかで、西畑が「初心LOVE(うぶらぶ)」の一節を口ずさむと、小澤から「フゥ~!」と合いの手が入り、カオスな空気に拍車をかけていた。
さらに、自ら挙手した古田は「救世主は、西畑。これからどんどん上がっていくわけだろ? 皆お前についていくからね。だから、大河とか朝ドラとかやってよ。俺たちも、絶対出るよな?」とキャスト陣に賛同を求める。さらには、「だから『KAPPEI』みたいな作品じゃなくて、良い作品に出て(笑)。もっと皆が感動するような作品。俺もちょろっと出るから、ギャラいっぱいちょうだい」と暴走していた。
冒頭では、「自分の作品への期待感が高過ぎて、すごく“コレジャナイ感”があって……」「上白石ってすげぇ女優だなと思いました。劇中でどんどんかわいくなっていって、見終わったら胸がきゅんとなる。でもそれ以外は何も覚えてない、何も残らない……」と、完成披露試写会のときと同様、自虐モード全開だった伊藤。しかし壇上で、本作がヨーロッパの映画祭から声がかかっていることが伝えられ、サプライズで原作者・若杉氏からの手紙が読み上げられると、一気にシフトチェンジ。伊藤は、「(手紙のこと)最初に知りたかったです。手紙の内容を知ったから言うわけじゃないんですが、本当に素晴らしい映画、世界にいく映画です。僕は自分の俳優人生がスタートする作品に出演で来て良かったです」と胸を張って挨拶し、会場の笑いを誘っていた。
本作は、「デトロイト・メタル・シティ」などで知られる若杉公徳氏が2011年~14年、「ヤングアニマル」(白泉社刊)で連載していたギャグ漫画(既刊6巻)を実写映画化するもの。物語の中心となるのは、時は22年、ノストラダムスの大予言を信じ、世界滅亡から人類を守るために厳しい修行に人生を捧げてきた「終末の戦士」たちだ。師匠から突如解散を言い渡され、大都会・東京にやってきた彼らのピュアな恋心、友情、葛藤など、遅すぎた青春が描かれる。
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