永瀬正敏、デビュー作公開から39年を舞台挨拶で迎え感無量 池松壮亮&伊藤沙莉も祝福
2022年2月12日 13:17
池松壮亮と伊藤沙莉が共演する松居大悟監督作「ちょっと思い出しただけ」が2月11日、全国127館で封切られた。同12日には、池松と伊藤、共演の永瀬正敏と松居監督が東京・ヒューマントラストシネマ渋谷での舞台挨拶に立った。
昨年の第34回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞した今作は、ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げる、ジム・ジャームッシュ監督作「ナイト・オン・ザ・プラネット」に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」が製作のきっかけ。楽曲に触発された松居監督が、完全オリジナルのラブストーリーを初めて書き上げた。
ジャームッシュ監督の代表作のひとつである「ナイト・オン・ザ・プラネット」は、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの5つの都市を舞台に、同時刻に走るタクシードライバーと乗客の人間模様を描いている。今作でも重要な役どころで出演する永瀬は、ジャームッシュ監督作「ミステリー・トレイン」(1989)で注目を浴び、その後も「パターソン」などに出演。松居監督は、「ジャームッシュのDNAを何か引き継ぎながら作りたいなと思うなかで、作品の中を永瀬さんが生きてくれたら力強さが生まれるんじゃないかと思った」とオファーした経緯を明かした。
一方の永瀬は、「僕はすごく嬉しかった。当時、ジムと話をしている時も『東京編が作れなくて残念だった』と言っていた。それは、(タイトルの一部が)ナイトなのに、時差の影響で東京は“デイ”になってしまうから。とにかく仲間に入れて頂いてありがとうございました」と裏話を披露しながら、感謝をにじませた。また、永瀬のデビュー作「ションベン・ライダー」(故相米慎二監督)が今作と同じ2月11日(83)だったことから、サプライズで松居監督が“39周年”を祝う花束を手渡した。
これには、永瀬も驚きを隠せない様子で「台本になかったからビックリです」と感無量の面持ち。そして、「39年前の情景は緊張していたこともあって思い出せない。でも、39年経っても満席の劇場で舞台挨拶に立てる喜びをかみ締めています。この映画はとにかくこのふたりが素晴らしいんです。僕にとっては『感謝の映画』。その思いがひとりでも多くの方に届きますように」と相米監督に思いを馳せ、後輩の池松、伊藤の演技を称えていた。
なおこの日は、今作にも出演している「ニューヨーク」の屋敷裕政がMCを務めた。劇中で接点のなかった主演・池松は「はじめまして」と挨拶。盟友ともいえる松居監督との仕事に関しては、「最初に会ったのは20歳くらいで、松居さんも20代だった。毎回新しいことに挑戦できているので、互いにアップデートを繰り返しながらやれていると思う」と手応えをにじませていた。
松居組に初参戦となった伊藤は、「みんなで松居さんを支えている感じがしました。独特の世界観をいかに叶えられるか、皆が寄り添っている感じ。叶えられるのも皆だし、止めるのも皆」と述懐。松居監督は「ちゃぶ台を引っ繰り返したくなるタイプなんですよ。皆から『いや、今回はそういう映画じゃない』と言われていました」と明かし、照れ笑いを浮かべていた。
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