トンデモ作戦決行、でも死体が見つからない 「オペレーション・ミンスミート」スパイたちが翻弄される本編映像
2022年2月10日 15:00

「英国王のスピーチ」「キングスマン」シリーズのコリン・ファースが主演を務める「オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体」の本編映像の一部が披露された。ヒトラーを欺くために考案した秘密裏の作戦に、英国諜報部MI5が翻弄されるシーンを収めている。
1943年、第2次世界大戦下、何とかナチスを倒したいMI5は、高級将校に仕立て上げた死体にニセの機密文書を持たせ地中海に放出し、ヒトラーを騙すという奇策をチャーチル首相に提案する。この荒唐無稽な作戦「オペレーション・ミンスミート」はMI5の諜報員、ヨーロッパ各国の二重三重スパイたちを巻き込み、各国間の駆け引き、策略、罠、そして裏切り合戦へと発展していく。
披露された映像では、作戦が始まり忙しなく動き出すMI5の面々と、死体探しに奔走する諜報員モンタギュー(コリン・ファース)の姿が映し出されている。新しい死体が見つかるとチームの陣地の電話のベルが鳴り、即座に死体の確認に向かわなければならないモンタギューと相棒チャムリー(マシュー・マクファディン)。溺死に見える完璧な死体を探し求めるが、脚がないなど希望通りの死体が見つからない。
準備段階の慌ただしさがリズミカルに描かれたシーンになっており、きっちりと分担された仕事ぶりや、部署名の代わりに部屋の番号で呼び合う様子など、秘密めいたスパイたちの仕事ぶりも伺える。
原作本「ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」の著者、ベン・マッキンタイアーは、あらゆる史実とMI5が公開した資料を隅から隅まで調べ上げ本書を執筆した。作戦の中で一番困難だった作業は死体探しであったと述べており、「戦時中は死体を手に入れるのが非常に困難だったのです。戦時中なので人は常に死んでいますが、“飛行機事故で海で溺れたような遺体”という具体的な死因があり、かつ死から間もない遺体を見つけなければならなかったのですから」と説明している。
「オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体」は2月18日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。
(C)Haversack Films Limited 2021
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