【インタビュー】なにわ男子・長尾謙杜、ターニングポイントになった初主演映画「HOMESTAY(ホームステイ)」 役作りはどうした?

2022年2月10日 13:00


「HOMESTAY(ホームステイ)」主演の長尾謙杜
「HOMESTAY(ホームステイ)」主演の長尾謙杜

「なにわ男子」の長尾謙杜が主演を務め、森絵都の小説「カラフル」を実写化したAmazon Original映画「HOMESTAY(ホームステイ)」が、2月11日から配信される。長尾が演じたのは、死んでしまった高校生・小林真の体に乗り移ることになる主人公・シロ。初の主演映画で難役に挑んだ長尾に、本作の話を聞いた。

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一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが、100日間という期限の中で真の“死の真相”を探っていくさまを描く。Amazonが製作する初めての日本映画となり、長尾のほか山田杏奈八木莉可子らが出演。「ジオラマボーイ・パノラマガール」の瀬田なつき監督がメガホンをとった。

本作で堂々たる演技を披露している長尾は、日本テレビ系連続ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(19)でドラマに初出演し、容姿を気にしてマスクを外せない高校生・若林優馬役を好演。現在はテレビ朝日系「となりのチカラ」に出演している。

――本作のお話を最初に来た時の率直な感想はどうでしたか?

びっくりしました。ずっと映画をやってみたいと思っていたので嬉しかったですし、プレッシャーも感じましたが、そのプレッシャーや責任感を緊張感に変えて頑張りました。グループとしていつか世界に行きたいという思いもあるなか、配信だからこそ世界に届くものがあると思うので、「チャンスだ、頑張ろう」って思いました。

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――プレッシャーはどうやって乗り越えて行きましたか?

クランクインする前に衣装合わせ、読み合わせにプラスして、Zoomでアメリカの演技指導の方に役作りを手伝っていただきました。海外の先生が英語をしゃべるので、通訳をしてくださる演技指導の先生もいました。そこでは「台本だけでどんな風景が見えますか」「台本に描かれてない部分をシロになりきってスピーチしてください」「このシーンは体のどこで感じますか、もしその部分がしゃべられたら何をしゃべりますか」などお話ししました。

お芝居に正解はないと思いますが、自分の中でシロを作り上げていくなかでの目標地点までの行き方を教えていただけたので、少し自信がつきましたし、撮影も楽しくできました。一つの作品で二人を演じるので、二人の差を見せるのは難しいなと感じていましたが、このご指導のおかげでいい方向に向いたのかなと思います。

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――撮影中はジャニーズJr.でしたが、配信される今は「なにわ男子」としてデビューしています。

撮影中は配信のときにデビューできているとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。デビューさせていただいたことでこの作品への注目度も広がったと思うので、映画としても僕にとっても追い風になっていて、こうやっていい環境にいられて幸せだなと思います。

――見終わった後に生きる勇気をもらえるような作品ですが、長尾さん自身はこの作品からどんなパワーをもらいましたか?

生きることって大切だなと思いますし、もう一度人生について改めて考えさせられる作品です。自分としてもこの映画に出合えたことはすごく大きくて、自信や経験が身についたので、デビューと同じくらい大きなターニングポイントになりました。自分の人生に大きなピンを打つとしたら、デビューと同じくらいの大きなピンがここに打たれると思います。

スタッフの皆さんとも仲良くさせていただいて、皆さんのお話を聞けば聞くほどいろんな考え方ができるようになりました。これまでは疲れたなと思う時があっても“疲れたな”だけで終わっていましたが、この作品を経験することで、疲れているけれど次の仕事をどう楽しくできるのか考えたりもします。あと、より変人になったかもしれないです。「変わっているね」って言われることが多いのですが、この作品を経験してから「変わっているね」って言われる回数が増えました。自分ではなんでかはわからないですが。

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――アイドルとしての経験が役者の仕事に生きているなと感じることはありますか?

ライブをしているときは、ファンの方に楽しんでもらったり、幸せになってもらったりすることが一番ですが、自分たちが楽しむことも大切だと思っています。お芝居も一緒で、見ていただく方に届く作品を作ることが一番ですが、自分たちも楽しみながら、セリフの言い方どうこうではなく、見てくださる方の心が動くようなお芝居ができればと思っています。

――逆に演技の仕事がアイドル活動に生かせそうだと思ったことはありますか?

“表情”は普段ライブやパフォーマンスで必要な要素なのでそう思うこともあるのですが、「HOMESTAY(ホームステイ)」では表情に一番苦戦してわからなくなることもありました。海外の作品を見ていると、俳優さんの表情が豊かで表現の仕方が違うなと思う部分もあるので、今回世界中の方に配信で楽しんでいただけるって考えると表情は改めて難しいなと思いました。僕はまだまだだな、これからより頑張ろうって思ういいきっかけ、いいチャンスにもなりましたし、世界を目指す第一歩にもなったと思います。

――今後も演技のお仕事を続けていくうえで、ご自身としてはどんな俳優になりたいですか?

口だけにならない俳優です。正直に演じていけたらなと思いますし、それが一番難しいと思います。まだ僕は全然できていないので難しいですが、見てくださる方に何かを感じてもらえるような俳優さんになっていけたらなと思います。憧れている先輩の生田斗真君はいろいろな役ができる幅広い俳優さんだと思うので、僕もいろんな芝居をやっていける俳優さんになっていきたいです。

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――今回は学生役でしたが、今後演じてみたい役はありますか?

時代劇をやってみたいです。よく「長尾さん似合いそうですよ、昭和顔なんで」って言われるのですが、それ全然褒めてないですよね(笑)。時代劇は(役柄の人生が)決まっているけれど、今の人って実際にその人を誰も見たことがないので、それをどう表現するのかって考えると楽しいですし、日本人なら侍とか武将はやってみたいです。特に上杉謙信は僕の名前の由来でもあるので、いつか演じてみたいです。

あと「海猿」が大好きで、小さい頃の夢が海上保安官だったので、いつか海上保安官の役もやってみたいです。

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