東山紀之、「ウエスト・サイド・ストーリー」がなければ「今のジャニーズ事務所は存在していなかったかも」
2022年1月31日 12:00

ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化した「ウエスト・サイド・ストーリー」から、東山紀之が出演するCM映像が披露された。この物語は自身の原点だという東山が、本作への強い愛を語っている。
本作は、「ロミオとジュリオット」をモチーフに、社会の分断を乗り越えようとした“禁断の愛”の物語を、数々の名曲とダイナミックなダンスと共に描く。先日発表された第79回ゴールデングローブ賞では、作品賞、主演女優賞、助演女優賞の主要部門で最多3冠を獲得した。
15歳の頃にビデオで「ウエスト・サイド物語」を鑑賞したという東山は、当時まるで“恋に落ちた”かのように心を動かされたそう。2004年には少年隊のミュージカルで主人公トニーを演じている。
(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.CM映像は、本作で描かれる“愛”について語る「泣きそう編」(https://youtu.be/OuCHX758jgw)、本作のダンスナンバーを絶賛する「踊りたかった編」(https://youtu.be/6PN99sArigo)、物語を深く愛する東山ならではの言葉を紡ぐ「世界が変わる編」(https://youtu.be/bX0hqhuBEQY)の3種類が披露された。
この物語との出合いを振り返った東山は「一切セリフのないオープニングナンバーから引き込まれ、ジョージ・チャキリスが脚を上げるあのダンスをみんなでマネするわけです。そうやって考えれば、『ウエスト・サイド・ストーリー』がなければ、今のジャニーズ事務所も存在していなかったかもしれません。そのファッションから、音楽、ダンス、作品のスピリットまで、『ウエスト・サイド・ストーリー』はその後の日本のエンターテインメントの基盤になったと思います」と影響力の高さを語る。
また、一足先に鑑賞した本作について「一度は手を携えた人たちの分断が、今この世界のあちこちで起こっています。もっと相手のことを知るべきですし、再び手を取り合うことが可能なのではないか。この映画から、そんなメッセージを改めて受け取りました」と話している。
「ウエスト・サイド・ストーリー」は2月11日から全国公開。東山のコメント全文は以下の通り。
一度は手を携えた人たちの分断が、今この世界のあちこちで起こっています。もっと相手のことを知るべきですし、再び手を取り合うことが可能ではないか。この映画から、そんなメッセージを改めて受け取りました。そして、そのメッセージを最高の歌とダンスというエンターテインメントで届けることが、いかに正しいかも教えてもらった気がします。
僕らの先輩のジャニーズが、野球の練習が雨で中止になって観に行ったのが、1961年の「ウエスト・サイド物語」で、その話は伝説として残っていました。15歳の頃、(ジャニーズ事務所の)合宿所で僕はそのVHSビデオを観たわけです。ジャニーズの先輩たちと同じように、心が動いちゃいました。文字どおり“恋に落ちた”ようなものです。面白い作品を何度も繰り返し観て、そのたびに楽しむ子どもと同じ感覚でした。
一切セリフのないオープニングナンバーから引き込まれ、ジョージ・チャキリスが脚を上げるあのダンスをみんなでマネするわけです。そうやって考えれば、「ウエスト・サイド・ストーリー」がなければ、今のジャニーズ事務所も存在していなかったかもしれません。そのファッションから、音楽、ダンス、作品のスピリットまで、「ウエスト・サイド・ストーリー」はその後の日本のエンターテインメントの基盤になったと思います。
僕の人生の中であれだけ真剣に取り組んだ作品はなかったでしょう。日本でなかなか演じるチャンスのない「ウエスト・サイド・ストーリー」ですから、まさに真剣勝負でした。ジャニーズ事務所にいてミュージカルを頑張ってきたことが実を結んだのです。社会的な背景を理解し、メンタルから役に入るメソッドは、世界中で「ウエスト・サイド・ストーリー」を演じたキャストが受けたものであり、その一員になれたことがうれしかったです。
愛することの美しさ、でしょうか。物語のラストで愛は永遠になるのですが、そこから愛に対する思いをもう一度考えてほしいですね。
(SNSなどで)世界はつながっているので、ダンスの高度なテクニックもみんなすぐにできるんです。今の若い人たちの方が理解が早くて、おそらくこの映画を観て、みんなで意見を言い合うんじゃないでしょうか。僕には世界を変えられないかもしれないけれど、若者たちが柔軟な発想で変える気がするんです。「ウエスト・サイド・ストーリー」を観たら、分断がいけないという、本質的な何かに気づくはず。「こうなっちゃいけないから、僕らは何をすべきか」。「ウエスト・サイド・ストーリー」は、そこを訴えていると思います。
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