【ヒーローの日】ロバート・パティンソンが語る、新作の“バットスーツ” 弾痕がありボロボロ、その意図は?
2022年1月16日 11:00

「クローバーフィールド HAKAISHA」「猿の惑星」シリーズなどのマット・リーブス監督がメガホンをとった「THE BATMAN ザ・バットマン」。“ヒーロー”と読めることから日本記念日協会より認定された「ヒーローの日」である本日1月16日に、本作の主演を務めたロバート・パティンソンがヒーローの象徴“バットスーツ”に込めた思いが明らかになった。
バットマンは、1939年に「ディテクティブ・コミックス」に初登場して以来80年余り、コミックスを始め様々なメディアで、その時代の一線を走るクリエイターによって多様な解釈がなされてきた。バットマンがほかのヒーローとは異なるのは、彼自身は一切のスーパーパワーを持たない、普通の人間であるということ。DCの代表的なヒーロー、スーパーマンが空を飛びSF的な特殊能力を持つのに対し、バットマンは鍛え上げた肉体、明晰な頭脳、様々なガジェットを自ら創り出し敵へ立ち向かっていく。
本作の主人公ブルース・ウェインは、両親殺害の復讐を誓った探偵という設定。夜は黒いマスクで素顔を隠し犯罪者を見つけては力でねじ伏せ、悪と敵対する存在の“バットマン”になろうとしていたが、ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生し、その犯人を名乗るリドラー(ポール・ダノ)が警察やブルースを挑発。執拗に謎解きを仕掛けてくるリドラーは、ブルースの“嘘”を暴こうとする。
(C)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.ヒーローに欠かせないものといえばコスチュームであり、バットマンと言えば、その名の通り「コウモリ」をモチーフにしたカウル(マント)とマスク姿が有名だ。本作の予告映像が披露された際には、素材、形、機能、そしてエンブレムの位置など、まだはっきりと映し出されていないにも関わらず、バットマンファンから注目された。
主人公ブルース・ウェイン=バットマンを演じたロバート・パティンソンは、このバットスーツについて以下のように語る。
「(スクリーン・テストは)確かジョージ・クルーニーのだったと思うのですが、オリジナル(過去作)のものを着たんです。見た目はかっこいいんですけど、悪夢のような着心地でした。動けないし、来ている間中汗だくだし、これじゃあ何もできないんじゃないかって怖くなってしまった(笑)。僕のスーツはすごくクールなのはもちろん、とにかく信じられないぐらい巧みにデザインされています。前転とか色々な動きのあるファイト・シーンを演じていても、とにかく動ける。それに加えて僕の方からもいくつかこうして欲しいというアイデアを出しました」
一部ではバル・キルマーのバットスーツを着用したという情報があったが、バットスーツは頭のサイズで合わせそうで、結果、クルーニーのスーツを着用したという。
「今までのバットスーツと違うのは、使用感を見てとれるところじゃないかな。毎晩着て戦っているのがわかる。とても実用的なスーツで、弾痕が残っていたり、引っかき傷があちこちにあったり、全体的にボロボロな感じでこれはとても面白いアイデアだと思いました。今回のブルースはある種、兵士のようだから」と本作についてのヒントも明かし、「この作品では、彼はブルースとしての自分が何者であるか、よくわかっていないんです。その部分が欠落してしまったかのように。(脚本を読むと)毎晩毎晩、とにかくバットマンとして活動している。夜毎、獣のように街を徘徊するというのは、尋常な行動じゃないですよね(笑)」と、ストーリーに触れる。
「バットマンが何なのかさえもわからないのに、四六時中バットマンでいたいと思っている。それはもう彼にとっては、何か本能的な、“中毒”なようなものだと思う。だから、今までとはとても違う印象があった。より大きな喪失感がそこにあるような、今まで描かれてきたバットマンほどヒロイックではない、深い哀しみを感じました。ブルース・ウェインの物語には多くの悲劇がつきまといますが、この作品では、いろいろな意味で悲劇的なキャラクターで、彼は本当の意味で自分自身を見つけなければならないのだと思う」
街に蔓延る腐敗や悪を追うブルースがバットマンとして生きることを決意し、その後の彼の成長過程にフォーカスされた本作。ブルース・ウェインとバットマン、2つの顔を持つはずが迷い、その狭間で揺れ動く繊細さを体現したパティンソンの熱演にも期待がかかる。
「THE BATMAN ザ・バットマン」は3月11日から公開。
(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC
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