絶望の崖っぷちが希望の光に変わる――キム・ヘスがノーメイクで渾身の演技に挑む「ひかり探して」予告編
2021年12月6日 12:00
韓国の新鋭パク・チワン監督の長編デビュー作で、第42回青龍映画賞で新人監督賞を受賞した「ひかり探して」の予告編が披露された。
主演を務めるのは、ドラマ「シグナル」「ハイエナ」などに出演し、2022年1月にはNetflixオリジナルシリーズ「未成年裁判」が配信される韓国のトップ女優キム・ヘス。本作では、信じていた人生が壊れてしまった役どころを表現するため、ノーメイクで撮影に挑み、渾身の演技を見せる。「パラサイト 半地下の家族」で家政婦役を演じたイ・ジョンウンがヘスと初共演するほか、事件の核となる少女を若手女優のノ・ジョンイが演じる。
台風が吹き荒れる夜、1人の少女が遺書を残して離島の絶壁から身を投げた。休職を経て復帰した刑事ヒョンスは、少女の失踪を自殺として処理するため島へ向かう。少女の保護を担当した元刑事、連絡が途絶えた少女の家族、そして少女を最後に目撃したろう唖の女を通し、ヒョンスは少女がある犯罪事件の重要参考人だったことを知る。
予告編は、悲壮な表情のヒョンスが「後戻りできない場所から、自由になりたかったです」と少女の遺書を読み上げるシーンから始まる。ヒョンスの声に少女の声が重なり、台風が吹き荒れるなか、絶壁に立ち尽くす少女の姿が映し出される。少女の失踪事件を“遺体のない自殺”として処理するよう言い渡されたヒョンスは、離島に向かい、捜査を進めていく中で少女を最後に目撃したというろう唖の女に出会う。そして、孤独の中で苦悩していた少女の在りし日と、自身の境遇と似ている少女の人生に感情移入するヒョンスの姿が映し出されていく。ラストはあたたかな夕焼けがふたりを照らし、厳しい現実の中にも希望を感じさせる映像となっている。
映画「ひかり探して」は、22年1月15日より渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開。
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