ミラマックスがタランティーノを提訴 「パルプ・フィクション」NFTオークションめぐりトラブル勃発
2021年11月19日 11:00

クエンティン・タランティーノ監督が代表作「パルプ・フィクション」の未公開シーンを含めたノーカット版をオークションに出品することに対し、同作を製作したミラマックス社がタランティーノ監督を提訴したことがわかった。米ハリウッド・レポーターが報じた。
タランティーノ監督は11月上旬、「パルプ・フィクション」の未公開シーン7点を含めた新バージョンを世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaに出品することを発表。出品内容には、手書きの脚本やタランティーノ監督本人による解説も含まれていた。米ハリウッド・レポーターによれば、ミラマックスはこの発表後にタランティーノ監督に対して出品停止を申し入れたが、聞き入れられなかったとのことだ。
スタジオは知的財産権の契約違反を主張し、「タランティーノ監督の行為を放置すれば、ミラマックス社が彼の事業に関与していると誤解される可能性がある」と今回のNFTプロジェクトについてスタジオが無関係であることを明かした。
ハリウッド・レポーターが入手した契約書の写しでは、タランティーノ監督は同作について「サウンドトラック・アルバム、音楽出版、ライブパフォーマンス、印刷物の出版(脚本の出版、書籍化、コミックブック、ノベライズ、音声または電子フォーマットも含むがこれに限定されない)、インタラクティブメディア、劇場またはテレビの続編やリメイク権、テレビシリーズ・スピンオフの権利」を有しているとのこと。タランティーノ監督の弁護士は、タランティーノ監督は脚本の出版に関して留保された権利に基づいて行動していると主張しているようだ。
対するミラマックス側は、「彼のチームは、クエンティンが署名した契約を、無謀かつ強欲に意図的に無視することを選択した」と反論。「弊社は、NFTに関する権利を含めライブラリーに関するすべての権利を守り、署名された契約を反故にして取引を行う権限があるとほかの人を欺こうとする行為を許さない」とコメントしている。
ファン垂涎のプレミア企画なだけに、タランティーノ監督と古巣ミラマックスとの対決から目が離せない。
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