理想の恋人は恋愛データを網羅したアンドロイド!? ダン・スティーブンス主演「アイム・ユア・マン」予告編
2021年11月9日 14:00

ダン・スティーブンス(「ダウントン・アビー」「美女と野獣」)が、“完璧な恋”を仕掛けるアンドロイドを演じる「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」の予告編とポスターが披露された。映像では、“理想の恋人”としてスマートかつロマンティックに振る舞うアンドロイドのトム(スティーブンス)が切り取られている。
ドイツ・ベルリンのペルガモン博物館で、楔形文字の研究に没頭する学者アルマは、研究資金を稼ぐために、ある企業が極秘で行う特別な実験に参加することに。アルマの前に現れたのは、紺碧の瞳で彼女を熱く見つめるハンサムなトム。初対面にも関わらず、積極的に口説いてくる彼は、全ドイツ人女性の恋愛データおよび、アルマの性格とニーズに完璧に応えられるようプログラムされた、高性能AIアンドロイドだった。
本作は、早くも2022年の第94回アカデミー国際長編映画賞のドイツ代表に選出され、21年のドイツ映画賞で作品賞を含む5部門を制覇。アルマに扮したマレン・エッゲルト(「ヒトラーを欺いた黄色い星」)は、第71回ベルリン国際映画祭で、ジェンダーレスとなって初の最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞した。そのほかサンドラ・フラー(「約束の宇宙(そら)」)が、実証実験を見守るワケあり相談員役で共演。マリア・シュラーダー(「アンオーソドックス」)が監督を務めた。

予告編では、「君の瞳に吸い込まれそうだ」と甘いセリフを囁き、完璧に家事をこなして「息抜きして、働きすぎは良くない」と優しい言葉をかける“完璧な彼”に、アルマは「気が変になりそう」と動揺。アルマは“機械”として接することで、トムと距離を置こうとするが、彼は「アルマを幸せにすること」というミッションを成功させるため、献身的な努力を続ける。やがて彼女も、愛や孤独について“人間以上に人間らしい”言葉を発する彼に、「あなたがいないとただの人生なの」と、心を開いていく。トムの「それを愛と呼ぶのでは?」という真っ直ぐな返事が胸に響くと同時に、ショートするアンドロイドとしての一面も捉えた、ユーモラスな映像となった。
ポスターは、アルマの横にぴったりと寄り添いながらも、まるでクローンのように無数に連なるトムを切り取ったもの。人間同士の恋愛は妥協や擦り合わせの繰り返しで、ままならないことばかりだが、ロボット相手であれば、難しい人間関係もストレスゼロ。人間とロボットの衝突のない関係は愛なのか、それとも高度で繊細なアルゴリズムの結果なのか――。本作のテーマをそのまま体現するかのような、ふたりの関係が暗示されている。
「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」は、22年1月14日から東京の新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国公開。なお11月12日からは、特典(A5サイズのクリアファイル)つきのムビチケ(税込1500円)が発売される。
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