サンダンス映画祭史上最高額の約26億円で落札! 「コーダ あいのうた」22年1月公開
2021年11月2日 17:00

2021年4月に行われたサンダンス映画祭で、観客賞、審査員賞、監督賞、アンサンブルキャスト賞の4冠に輝き、同映画祭史上最高額の約26億円で配給権が落札された映画「CODA」が、「コーダ あいのうた」の邦題で、2022年1月に公開されることが決定。聴覚障がいを持つ家族のなかでたったひとり“健聴者”である少女が、歌うことを夢見て成長していくさまを描く。
本作は、フランス映画「エール!」(2014)をハリウッドでリメイクしたもの。タイトルの「CODA」(コーダ)は、Children of Deaf Adults(耳の聞こえない両親に育てられた子ども)を意味すると同時に、楽曲や楽章の終わりを表し、新たな章の始まりを示す音楽記号でもある。
豊かな自然に恵まれた海辺の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族のなかで、ひとりだけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。やがて、顧問はルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強くすすめる。しかし、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けになることを選ぶが、思いがけない方法で娘の才能に気付いた父は、意外な決断を下す。
ポスターは、家族にとって大事な場所である海辺で撮影した、記念写真のようなカットを切り取ったもの。寄り添い、リラックスした姿は、かけがえのない家族の関係と絆の強さを感じさせる。さらに、並んだ音符のなかには、音楽と向き合い、さまざまな人と出会い、新たな世界に踏み出していくルビーがおさめられている。
「ゴーストランドの惨劇」で知られ、テレビシリーズ「ロック&キー」で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらったエミリア・ジョーンズが、歌と手話の特訓を積み、ルビーを演じた。「シング・ストリート 未来へのうた」のフェルディア・ウォルシュ=ピーロが、マイルズを体現。「愛は静けさの中に」のオスカー女優マーリー・マトリンら、実際に耳の聞こえない俳優たちが、ルビーの家族に扮した。「タルーラ 彼女たちの事情」のシアン・ヘダー監督がメガホンをとった。
「コーダ あいのうた」は、22年1月に全国で公開。
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