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「ノッティングヒルの恋人」監督の長編遺作 英ナショナル・ギャラリーで起きた名画盗難事件を描く「ゴヤの名画と優しい泥棒」22年2月公開

2021年10月29日 11:00

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イギリス中を巻き込んだ感動の実話を描く
イギリス中を巻き込んだ感動の実話を描く
(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

ノッティングヒルの恋人」「恋とニュースのつくり方」などを手がけ、今年9月に死去したロジャー・ミッシェル監督の長編遺作「THE DUKE(原題)」が、「ゴヤの名画と優しい泥棒」の邦題で2022年2月25日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開されることが決定した。

本作は、197年の歴史を誇るロンドン・ナショナル・ギャラリーで起きた、フランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」の盗難事件をもとにしたハートフルコメディ。主人公に扮するのは、イギリスを代表する名優ジム・ブロードベント。ミッシェル監督は「ジムの演技は愛情たっぷりで、彼が演じた主人公を愛さずにはいられない」とその魅力を語っている。妻役はオスカー女優のヘレン・ミレン、息子役は「ダンケルク」のフィオン・ホワイトヘッドが演じる。

画像2(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、13世紀後半から20世紀初頭までの2300点以上の貴重なコレクションを揃え、「英国の至宝」と称えられる美術館。世界中から年間600万人以上が来訪する。1961年、同美術館でスペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの名画「ウェリントン公爵」の盗難事件が起きた。犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。彼は絵画を“人質”に、イギリス政府に対して身代金を要求。彼はその身代金を寄付して公共放送BBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようと行動を起こした。しかし、事件にはもう一つ真相が隠されており、約50年後にイギリス中を巻き込んだ“優しい嘘”が明かされる。

ミッシェル監督は、待機作としてエリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー「Elizabeth(原題)」が控えていたが、本作が長編遺作となった。「恋とニュースのつくり方」「私が愛した大統領」「ウィークエンドはパリで」などに通じるウェルメイドな作風は、本作でも健在。イギリス中を巻き込んだ実話をもとに、人と人との温かな触れ合いを描き、爽やかな感動で包み込む。

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