「HiHi Jets」作間龍斗に首藤凜監督、人見知り発動「知らない人みたい」「ジャニーズのかっこいい人の立ち姿」
2021年10月4日 19:20
山田杏奈、ジャニーズJr.のグループ「HiHi Jets」の作間龍斗、芋生悠が共演し、芥川賞作家・綿矢りさ氏の小説を映画化した「ひらいて」の完成披露上映会が10月4日、東京・池袋HUMAXシネマズで開催された。山田、作間、芋生をはじめ、首藤凜監督、綿矢氏が登壇した。
本作は、女子高生の暴走する恋心と、エキセントリックな三角関係を描く物語。成績優秀で、明るく人気者の高校3年生の愛(山田)は、同じクラスの“たとえ”(作間)に片思いをしている。しかし、たとえが学校で手紙を大事そうに読んでいる姿を目撃し、「恋人がいるのではないか」と疑念を抱く。ある夜、悪友たちと学校に忍び込んだ愛は、手紙を盗み、たとえが病気がちで目立たない少女・美雪(芋生)と密かに付き合っていることを知る。
「好きな人の好きな人を奪う」主人公・愛を演じた山田は、「かなり突拍子もない、思い切った行動をする子だったので、最初に脚本を読んだ時に『どうしよう』と思って、首藤監督にもずっと『わからないです』と言いながら……。でも根本にある、高校生ならではの暴力的な感情は、誰しも共通して持っているものだと思うので、その部分を大事にしながら精一杯演じました」と、難しい役どころを紐解く。
山田の演技に、首藤監督は「杏奈ちゃんとはずっと静かな戦いをしていて。『愛がわからない』『愛をわかりながら演じたい』と葛藤してくださって、表情がどんどん画面のなかで変わっていくので、ぜひそれを体感して頂けたら」と絶賛。綿谷氏も「特に愛は、自分が思い入れをもって書いた登場人物。本当に画面上で『考えるより先に行動する』という部分を強い眼力で演じて下さったので、心奪われる場面がすごく多いなと感じました」と賛辞をおくった。
愛と美雪に愛されるたとえを演じた作間にとって、映画の舞台挨拶に立つのはこの日が初めて。緊張した面持ちで、オファー当時のことを振り返る。「共演すると決まった時に、ウェブで調べるんですよ(笑)。山田さんも芋生さんも活躍されている方々なので、撮影期間中はずっと『うわやべぇ』って感じで圧倒されていましたね」。すると、「そうは見えなかったですよ」(芋生)、「自分の撮影がない時も、現場に残っていらっしゃいましたよね」(山田)というコメントに、「得られるものは全部得ようと思って、たくさん(撮影の様子を)見させて頂きましたね」といい、真面目な一面を垣間見せた。
そんな作間に関して、芋生は気になる部分があるようで「たとえと、今日の作間くんの印象が全然違う(笑)」と指摘。作間は「何かちょっと、監督にも人見知り発動されてる」と訴えると、首藤監督も「撮影が終わってから、全然うまくしゃべれなくなっちゃってる(笑)」と明かす。その理由を「作間くん、いまは知らない人みたい(笑)。現場ではずっとたとえだったので、すごく親密に話すことができたんです。いまは、ジャニーズのかっこいい人の立ち姿ですが、現場ではたとえとして立っていたので(笑)。(作品には)内面の美しい部分が映っているので、心洗われるような気持ちになりました」と説明した。
この日はタイトルにちなみ、「ひらいた」エピソードを披露するコーナーも。山田は「サウナーへの道」、芋生は「料理の楽しさ」をあげ、新たな趣味についてトークを繰り広げた。作間は、「20歳への扉」という言葉とともに、20歳という年齢への期待を語った。9月30日に19歳の誕生日を迎えたばかりで、「いろんなところで『コーヒーメーカーがほしい』と言っていたら、両親が頼んでくれて。ただ誕生日当日に、『HiHi Jets』のメンバー4人からもコーヒーメーカーを頂きまして……(笑)。いま、家に本格的なコーヒーメーカーが2台あるので、毎朝使い分けていますね」と明かし、会場の笑いを誘った。
「ひらいて」は、10月22日に全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。