【「ルパン三世 PART6」リレーインタビュー】栗田貫一、ファミリーと歩んだ26年 “相棒”次元への思い
2021年10月4日 19:00

「ルパン三世」アニメ化50周年を記念して、テレビシリーズ最新作「ルパン三世 PART6」が10月9日から放送される。豪華なゲスト脚本家陣、新たな舞台ロンドンで紡がれるミステリー、そして次元大介役のキャスト交代――大きな注目を集めている「PART6」の幕開けを前に、キャスト5人のリレーインタビューが実現! ルパン三世役の栗田貫一、峰不二子役の沢城みゆき、石川五ェ門役の浪川大輔、銭形警部役の山寺宏一、新たに次元大介を演じる大塚明夫の現在の思いを、映画.comとアニメハック(https://anime.eiga.com/)で紹介する。
トップバッターは、“シリーズの顔”ルパン役の栗田が登場! 前任の山田康雄さんから役を引き継ぎ、約26年が経ったが、今もなお「超レジェンド声優たちに囲まれている」という思いは変わらない。共演陣を「心強いファミリー」だと話す栗田に、26年の歩みや、次元を演じてきた小林清志との現場での思い出、新たな次元役となる大塚の印象を聞いた。(取材・文・写真/編集部)
原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTVピンチヒッターから始まった“ルパン人生”
「大リーグのマウンドに少年野球が行ったようなもん」
「山田さんのモノマネからはじまった“ルパン人生”なので」――山田康雄さん演じるルパンのモノマネをしていた栗田が、山田さんの代役として「ルパン三世」シリーズに初参加したのが1995年公開の劇場版「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」。そこから約26年が経っても、山田さんの存在は大きく、「山田さんがいらっしゃらないから僕が演じているわけですが、『山田さんがいたらどうだったんだろう』とは、ずっと思っていました」と吐露していた。そして、ピンチヒッターとして参加した初めてのアフレコをこう振り返っている。
「『山田さんが倒れたので、手伝ってほしい』。そんなニュアンスで呼ばれたので、モノマネ冥利に尽きると思い現場に行きましたが、そこにはまったく声が入ってない『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』がありました。当時はどうやってマイクに向かえばいいか、どうやってしゃべっていいかも知らないし、誰も教えてくれない。山田さんがどうやって仕事をされていたかも知りませんでした。そのうえ横を見たら、小林清志さん、納谷悟朗さん、増山江威子さん、井上真樹夫さんという、子どもの頃から見ていた人たちがいる。大リーグのマウンドに少年野球が行ったようなもんでした」
役を引き継いでからは、劇場版やテレビスペシャルなどの単発作品でルパンを演じていたが、テレビシリーズがはじまったことで状況は大きく変わった。12年に「LUPIN the Third -峰不二子という女-」、15~16年に「ルパン三世 PART4」、18年に「ルパン三世 PART5」が放送。年に数回、数日間だけだったアフレコは毎週になった。「毎週演じるようになったことで、だんだんマネじゃなく、芝居として、作品のなかに入ってセリフを言えるようになっている気がします」
原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV“相棒”次元のキャスト交代
「小林清志という人に代わるのは、あのくらいの人なんだろうな」
2011年に不二子、五ェ門、銭形のキャストが交代となって以降は、同じメンバーで歩いてきたが、再び大きな変化が訪れた。シリーズ初回から出演していた小林の卒業。ルパンにとっては相棒ともいうべき次元だが、栗田にとって小林の存在とはどのようなものだったのか。シリーズに参加した当初を「僕は声優の世界のことを何も知らずに(マイクの前に)立ちましたから『次元だ!』『この人があの声を出していたんだ』という感じでしたね」と振り返り、「当時の現場は俺が一番若かったからね。単純に『すごい方々だ』と感じていました」と明かしている。
まさにレジェンドだった小林と、 “いち共演者”として対話をしたと感じたのが2014年公開の「LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標」。小林との収録を、「次元とルパンの『俺とお前はあくまでビジネス上のパートナーだ』というかけ合いのシーンで、小林さんと話したような気がしたというか、何かをドーンと感じたんです。小林さんとセリフを交わした気がしました」と感慨深げに語っていた。

そして新キャストの大塚が加わり、新たな顔ぶれで新シリーズに挑むことになった。「次元役が大塚さんになると聞き、改めて(大塚が日本語吹き替えを務めている)デンゼル・ワシントンやスティーブン・セガールの声を聞いたら『次元の声に近い』と感じました。そして実際に会ったら身長が180センチ以上あるし、あの髭だし……『次元じゃん!』と思いました(笑)。それにあの声。小林さんもそうだけど、横隔膜をふくらませて響かせるような低音。『後輩っすから、明夫って呼んでください』と言われたけれど、あの声で言われたら呼べないよ。明夫さんって言っちゃうよ(笑)」。おどけながらも、新たな“相棒”を「ものすごく頼もしい」「小林清志という人に代わるのは、あのくらいの人なんだろうな」と力強く歓迎していた。
原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV今も昔も “最強のファミリー”
「超レジェンドに囲まれて、またルパンがはじまる」
今シリーズから、出演歴が最も長い立場となったが、現場での感覚は変わらず「大リーグのマウンドに少年野球がいる」と感じた頃のままだという。「僕が入った時は、納谷悟朗さん、小林清志さん、井上真樹夫さん、増山江威子さんという超レジェンドがいたわけですよ。そして今回、小林さんから大塚さんに代わって、今のメンバーが大塚明夫、山寺宏一、浪川大輔、沢城みゆきって……これまたレジェンドばかり。最初の頃に戻ったような気がして、『ルパンだけ僕でいいんですか?』とプレッシャーを感じています」。
「納谷さんが親父、井上さんは一番近いお兄さん、増山さんはいつも見守ってくれるお姉ちゃんという気がしていたんですよね。小林さんは、納谷さん亡き後、ずっと見守っていてくれたのかな」――かつて“末っ子”だった栗田が、今や最年長。それでも座長という感覚はなく、「作品を支えるのはファミリー全員」と信頼を寄せる。「やっぱり『超レジェンドに囲まれて、またルパンがはじまる』という感覚なんです。心強いファミリーです。大塚さん……明夫も入ったし(笑)。また新しいメンバーでここからスタートです」。
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