イザベル・ユペール、第34回東京国際映画祭コンペ部門の審査委員長に就任

2021年9月24日 10:00


「本当に何と幸運なことでしょう」と思いを語ったイザベル・ユペール
「本当に何と幸運なことでしょう」と思いを語ったイザベル・ユペール

フランスを代表する女優イザベル・ユペールが、第34回東京国際映画祭のコンペティション部門の審査委員長を務めることが決定した。

第62回カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めた経歴を持つユペールは、後日発表予定の5人の審査員とともに、コンペティション部門の全15作品を審査する。ユペールは、「第34回東京国際映画祭のコンペティション国際審査委員の委員長に選ばれたことを光栄に思います。東京国際映画祭は世界で最も重要な映画祭の一つであると、私は大いに尊敬してきました。素晴らしい文化と堂々たる映画史を誇る国、日本に再び迎え入れてもらえる喜びを感じています」と喜びを明かす。

さらに、「これまで世界各地の映画祭で審査委員長を務めてきましたが、様々なバックグラウンドを持ちながら映画への愛でつながった才能ある仲間たちと自分の視点を共有する経験はいつも刺激的です。今回の映画祭の成功をお祈りするとともに、他の審査員の皆さんと一緒に劇場で今年の入選作を拝見することを楽しみにしています。本当に何と幸運なことでしょう」とコメントを寄せた。

同映画祭の安藤裕康チェアマンは、「イザベル・ユペールさんは、知性と見識を備えたフランスの大女優であるばかりか、広く国際的な活躍により、今や世界を代表する映画人です。しかも大の日本ファンでもあります。 コロナ禍にも拘らず審査委員長として来日して頂けることになり、私たちの映画祭に大きな花を咲かせてくださるでしょう」と語った。

「レースを編む女」(1977)で脚光を浴びたユペールは、クロード・シャブロル監督作「ヴァイオレット・ノジエール(原題)」でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞。以降、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手に逃げろ 人生」(79)などに主演し、マイケル・チミノ監督の「天国の門」(81)でアメリカに進出する。「主婦マリーがしたこと」(88)と「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」(95)でベネチア国際映画祭の最優秀女優賞を獲得し、ミヒャエル・ハネケ監督作「ピアニスト」(01)で2度目のカンヌ国際映画祭の女優賞に輝いた。2017年にはポール・バーホーベン監督の「エル ELLE」でゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、米アカデミー賞主演女優賞に初ノミネート。映画だけではなく、舞台作品にも多数出演している。

第34回東京国際映画祭は10月30日~11月8日に、日比谷、有楽町、銀座地区で開催される。

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